昨年の福岡での第1回につづき、今年も7月最終週の土日に「にんぷろワークショップ」を開催し
ます。場所は、にんぷろ本部の所在地、東京大学です。初日は3つの分科会と全体交流会、2日目は寧波そのものをテーマとしたワークショップです。
記
- 日時: 2008年7月26日(土)~27日(日)
- 会場: 東京大学本郷キャンパス
- 山上会館*(26
日)、法文2号館1番大教室*(27日)
- 参加申し込み手続き: にんぷろメンバー以外
で参加される方は、配布資料・会場準備の都合上、にんぷろ事務局(ningbo@l.u-tokyo.ac.jp、tel:03-5841
-1518)あてに、ご氏名、ご所属、参加日・パネル(パネルは複数記入可)、全体
交流会(26日)への参
加・不参加をおしらせください。(2008.7.9追記)
○初日(26日)
13:00~17:00 分科会(パネル1・2・3、部屋割は後日明示)
17:00~19:00 全体交流会(参加費実費)
- ◇パネル1 (小説芸能班・日中儒学班 共催)
- 「江戸時代から明治・大正期における漢文訓読の問題―訓読
と翻訳のあいだ―」
- ねらい:小説芸能班と日中儒学班は共同で訓読に関する共同研究を企画いたしました。江戸時代に白話小説が舶来して以
来、白話小説は 読解手段として、主に訓読による翻訳が行われ、原文理解の重要な
手掛かりとなってきました。しかし、明治時代から大正時代にかけて日本において口語文が一般に定着し、その過渡期には訓読翻訳か口語訳かという論争が展開
されることとなりました。ここではその各論を
『金瓶梅』や『三言』から抽出し、訓読と口語訳による実例の分析を試み、日中儒学班との総括討論を介して訓読の特質について広く検討を試みることとしたい
と思います。
また、木村淳氏による講演では、明治・大正時代に刊行された漢文体による教科書の実際を詳解し、単に読解の手段としてではなく、
独自の日本文化として訓読の実例を検討したいと思います。
総合司会(コーディネーター) 勝山稔(東北大学/小説芸能班)
13:00~14:20 木村淳(大妻女子大学)
「明治大正期の漢文教科書 ─博物系教材の収録状況より見る―」
14:30~15:10 勝山稔(東北大学/小説芸能班)
「近代日本における白話小説の翻訳文体について ─『三言』の事例を中心として―」
15:10~15:50 川島優子(龍谷大学/小説芸能班)
「江戸時代における白話小説の訓訳 ─『金瓶梅』を中心として―」
16:00〜17:00 総括討論(司会・中村春作)
- 【これまでの関連活動】
- ・第15
回講演会「課題としての「訓読」―異文化理解と日本伝統文化の形成―」(2006/7/29)
- ・第19
回講演会「『金瓶梅』の受容と古小説における海の伝承」(2006/9/22)
・「小
説芸能班主催第6回公開研究会・講演会」(2008/1/14)
◇パネル2 (演劇班主催)
「音楽・芸能から見た東アジア社会」
- ねらい:演劇班では、東アジアの芸能文化(演劇・語り物・歌舞音曲など)について調査研究を行ってきました。今回そ
の一部の中間報告として、近世の音楽文化の伝播についてご報告いたします。具体的には、江戸時代に中国から伝来して日本文化の一部となった音楽──琴学
(古琴の音楽と学問)、明楽、清楽、御座楽などを取り上げます。それぞれの音楽文化は、担い手となった社会階層に違いがあり、その盛衰は社会の変化と密接
に連動していました。また海禁体制下における音楽文化の伝播が意外に活発であったことは、いわゆる鎖国史観を見直すための材料にもなると期待されます。
伝来音楽の伝播ルートから見えてくる東アジア海域交流の特異性について、フロアの皆様と一緒に考えたいと思います。
13:00〜14:20 加藤徹(明治大学/演劇班)
「芸能の伝播から見た近世東アジアの特異性 ─基層社会の視点から―」
(参考サイト:明清楽資料庫)
14:30〜16:00 坂田進一(坂田古典音楽研究所/演劇班)
「伝来の中国文人音楽 ─煎茶席における音楽―」
16:10〜17:00 茶話会形式による総合討論
(フロアの方々に「煎茶席」と音楽を体験していただきます)
- ◇パネル3 (総括班企画)
- 「宋元時代の工芸
─中世日本からの視点―」(仮題)
- ねらい:東アジアの海域交流で、陶磁器などの工芸品は重要な役割を果たしていました。ただ、この問題について、にん
ぷろの中ではまだ充分な調査検討をしていないのが現状です。そこで、今回、2人の専門家に美術史的な観点から講演をしていただき、にんぷろメンバーの知見
を増やして、議論を活性化したいと考えました。2日目の講演に招聘している林士民氏からのコメントをいただくことで、国際的な学術交流の場にすることも企
図しています。
13:00〜13:20 小島 毅(東京大学/王権理論班)・板倉聖哲(東京大学/寧波絵画班)
「趣旨説明 ——にんぷろにおける陶磁の位置―」
13:20〜14:10 今井 敦(東京国立博物館)
「日本における青磁の受容 ―鎌倉時代を中心に―」(仮題)
14:20〜15:10 西田宏子(根津美術館)
「南宋の天目と漆器 ―日本中世におけるその請来と賞玩―」(仮題)
15:30〜16:00 コメント:林士民(寧波市考古文物研究所/海港地域班・海外協力者)
16:00〜17:00 討論
- 【これまでの関連活動】
- ・第22
回講演会「第二回宋代茶文化研究会」(2006/12/2)
○2日日(27日)
◇10:30〜11:40
《講演》 林士民(寧波市考古文物研究所/海港地域班・海外協力者)
「寧波沈没船の考古研究」=通訳
あり
◇13:00〜17:00
《ワークショップ「焦点としての寧波・浙江
——文化の多層性とその環境——」》
ねらい: 重点項目(ロ)「寧紹地区の環境・生態と人間社会の営み」では、寧波・紹興を中心に浙江地域の社会文化的特色
を、生態環境の視点もまじえて分析し、東アジア海域交流の焦点となっていた当該地域が歴史的にもっていた意味を考察することを目標としています。今回は、
現地調査を積極的におこなっているにんぷろ各班の報告者から、寧波ないし浙江の特色を踏まえた報告をおこなっていただき、斯波義信氏(にんぷろ研究顧問)
からのコメントを踏まえ、最終年度における総括に向けて中間的考察をおこないたいと考えています。
プロジェクトも4年目となり、既に寧波に足を運ばれたかたも多いと思いますので、フロアからも建設的なご意見をいただけることを期待しています。
13:00〜13:25 問題提起:岡 元司(広島大学/海港地域班)
「寧波の文化・環境をめぐる空間の中長期的変化−寧波GISプロジェクトの現状と目標−」
13:25〜13:55 謝国旗(寧波市鄞州区文物管理委員会/海港地域班・海外協力者)
「東銭湖石刻文化の特色」=通訳あり
13:55〜14:25 松田吉郎(兵庫教育大学/水利班)
「水の娯楽−浙江省の例−」
14:35〜15:05 早坂俊廣(信州大学/寧波学術班)
「土地の記憶/全祖望の記録」
15:05〜15:35 二階堂善弘(関西大学/民俗信仰班)
「寧波の海神・招宝七郎の日本への伝来」
15:35〜16:05 太田 出(兵庫県立大学/海港地域班)・佐藤仁史(滋賀大学/海港地域班)
「水上居民と近代浙江社会−九姓漁戸調査を中心に−」
16:05〜16:20 ディスカッサント 斯波義信(東洋文庫特別顧問/にんぷろ研究顧問)
16:20〜17:00 総合討論
- 【これまでの関連活動】
- ・寧波学
術班主催講演会「浙東思想史再考」(2006/12/09)
・現
地調査研究部門主催国際シンポジ/ウム「海をむすぶ祈り―東アジア海域交流
と信仰―」(2007/02/11)
- ・現地調
査部門協力シンポジウム「都市・墓・環境をめぐる歴史的空間-文理
融合による日中比較」(2007/11/9)
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