公開シンポジウム「宗教と文明間の対話」



司会:
島薗 進(しまぞの すすむ)


東京大学大学院人文社会系研究科(文学部)教授。日本宗教学会会長。近現代の日本宗教史を専門としつつ、現代的な関心に即応する宗教理論の研究を志す。伝統的な「宗教」よりも「宗教的なもの」「スピリチュアルなもの」に人々の関心が向かいがちな現代先進国の宗教状況を展望しながら、宗教運動、死生観、国家神道、宗教と暴力などのテーマに取り組む。アジア諸地域、アメリカ合衆国などにも広く目を配り、また、日本の宗教史をできるだけ遠く遡ることで、「現代日本に生活する私たちにとっての宗教」を相対化し、長く深い射程で自分たちの経験を捉え直すことを目指している。『現代救済宗教論』(青弓社、1992)、『精神世界のゆくえ』(東京堂出版、1996)、『現代宗教の可能性』(岩波書店、1997)、『ポストモダンの新宗教』(東京堂出版、2001)などの著書がある。最近の著作に『〈癒す知〉の系譜』(吉川弘文館、2003)、英語の論文をまとめたFrom Salvation to Spirituality(Trans Pacific Press, 2004)がある。