マリア=クララ・ビンジェメール(Maria
Clara Lucchetti Bingemer)
リオデジャネイロ・カトリック大学神学部助教授。同大学神学人文科学センター長。ローマのグレゴリアーナ大学で神学を修め、1989年、博士号を取得。カトリック神学に精通するとともに、イグナチウス・デ・ロヨラの霊性や現代の宗教思想家であるエディット・シュタイン、シモーヌ・ヴェイユらの著作をながく研究してきた。それにもとづいて、現代ブラジルおよび全世界の霊的・宗教的状況についての考察を深めている。ブラジルおよびラテンアメリカ諸国で広く講演、講義を行っているほか、神秘主義、フェミニズム、宗教多元論といった領域にかんして多くの著述を発表している。
ビンジェメール教授は、おもにポルトガル語と英語で50冊を越える著書、数百に上る論文や学問的エッセイを発表しているが、ここでは以下のものを挙げておく。Em
Tudo Amar e Servir [すべてに愛と奉仕を] (Saõ
Paolo, Loyola, 1990), O
Segredo Feminino do Mistério [秘義に秘められた女性的なるもの]
(Petrololis, Vozes, 1991), Alteridade e Vulnerabilidade.
Experiencia de Deus e Pluralismo Religioso no Moderno
Em Crise[他者性と傷つきやすさ:危機に立つ現代における神経験と宗教多元主義] SaõSao
Paolo, Loyola, 1993), Deus-amor: graça que
habita em nós[愛の神:我らの裡にすまう恩寵] (Saõ/Valencia,
Paulinas / Siquem, 2003), and A argila e o espírito:
Ensaios sobre ética, mística e gênero[粘土と霊:倫理、神秘主義、ジェンダーをめぐる論集]
(Rio de Janeiro, Garamond, 2004).
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