口頭表現Bクラス  豊かな生活

私が考える豊かな生活

 

韓国朝鮮言語社会  金  美(中国)

 

私が考える豊かな生活は次の通りです。

朝、時間に追われることも無く、私は遅めに起きて夫とワンちゃんと近くの公園を散歩します。帰りにレストランで軽く食事をします。温かいコーヒーも一杯いただきます。コーヒーを飲みながら私と夫は旅行のスケジュールを立てます。実は、今日から二泊三日で東南アジアに旅行に行く予定です。私たちは毎週旅行に出かけます。世界各国を回りながら様々な文化に触れ、いろんな人と出会います。旅行に行かない日は友たちと会ったり、趣味を活かしたり、ボランティア活動をしたりしながら過ごしています。私たちには経済的にも精神的にもかなり余裕があります。仕事のストレスも将来に対しての不安もありません。毎日は楽しさで溢れています。

私はこのような考えを友達に話しました。すると友達は「あなたが想像している生活はまるでお年寄りの生活のようね」と言いました。それを聞いて、私は70歳になった自分の生活を想像してみました。

朝、遅めに起きて夫と大好きなワンちゃんと公園を散歩し、レストランで朝食をとります。しかし、なぜか今日の朝ごはんはあまりおいしく感じませんでした。年をとると食欲もなくなるようです。私たちは若いころ、お年寄りになって経済的に余裕があったら毎週旅行に行くことを約束しました。やっと、お金に困らない生活をすることはできるようになりましたが、今度は体力が落ちてきて、今日の東南アジア旅行もキャンセルしました。「若いころはよかったな。毎日仕事で時間も無かったし貧乏だったけれど、元気いっぱいで希望に溢れてたよね。普段節約したお金で行った、週一回の外食が本当においしく感じてたよね!あのころに戻りたいな。」と私達は言い合うのでした。

さて、私はこれまで、いつも未来は今よりよくなると信じて来ました。前向きの考え方で良いと言ってくれる人もいます。しかし、反面、未来のことばかり考えていては、「今」を楽しめないという欠点もあります。

豊かな生活への憧れは現在の生活への不満から生まれるのだと思います。しかし、どのような人生でも、人生のどんな段階でも、さきほどの話のように、不満や残念に思う気持ちはあるに違いありません。完璧な豊かな生活というものが無いのであれば、現在の生活を思い切り楽しみ、精一杯努力し、楽しさも辛さもともに味わったほうがいいのではないでしょうか。それこそが豊かな生活だと私には思えます。