口頭表現Aクラス  自由テーマ発表原稿

生まれて初めての投票

 

日本語日本文学  グシュエンド フランソワ(フランス)

 

 皆さん、こんにちは。私は今日フランス大統領の選挙についてお話ししたいと思います。選挙運動や候補者よりも、むしろ私が生まれて初めて投票した体験をお聞かせしたいと思います。

 私は2007年の選挙の時には18歳未満だったので、投票することが出来ませんでしたが、今年はやっと投票出来るようになって、非常に嬉しく思いました。

 今回は、私が所属しているフランスの劇団の友人と一緒に投票しに行きました。大使館の受付の人はパスポートを調べて、私の名前と身元を確認しました。それから、パスポートを返し、同時に青い封筒も渡し、投票の決まりを丁寧に教えてくれました。そして、候補者の名前が書いてある投票用紙を少なくとも三枚取り、一枚のみ封筒に入れるように言いました。

 それを受け取った時、私の胸はドキドキしていて、震える手で投票用紙を何枚か取って、記入場所に向かいました。その記入場所はとても重要な所で、試着室に似ており、カーテンで仕切ってありました。フランスの法律上、投票する人はその場所に入る必要があり、もし入らなければ、投票が無効になります。

 私は投票用紙と封筒を手にして、興奮しながら記入場所に入りました。先ずカーテンを閉めた後、気持ちを静めて、一枚の投票用紙を封筒に入れました。それから、記入場所を出て、投票箱のそばにいる三人の係員に向かいました。最初の係員はもう一度パスポートを調べて、身元を確認しました。次に、投票箱の側にいた係員は、投票箱の蓋を取ってから、投票するように言いました。私が投票したとき、その係員は厳粛に投票を確認したことを私に告げました。そこで私はようやくフランス社会の一員になったと強く感じました。私は嬉しさのあまり、三人目の係員の言う言葉が耳に入らず、小躍りして帰ろうとしましたが、その係員に呼び戻され、彼の言うとおりに選挙人名簿に自分のサインをしました。

 全てが終わり大使館を出た後、一緒に投票しに行った友人は、既に何回も投票したことがあるが、毎回興奮すると言っていました。それは私や彼だけではなく、多くのフランス人が同じように感じていると思いました。

 今回の選挙がなぜ大切かと言えば、少なくとも三つの理由が挙げられます。第一には、初めて投票して祖国に奉仕するのは、誰にでも強い印象を残すので、貴重な思い出となります。第二には、日本にいても自国の大事な活動に参加したのは、フランスに対して責任のある国民になったという意味です。最後の理由は、性格が悪くて無能なサルコジを追い払ったというのは若返りの泉が見つかったと同じことで、これからのフランスは多くの人が望むような社会になると思ったからです。

 御静聴ありがとうございました。