文章表現Ⅱクラス  大学の国際化

国際化を目指す東大のなすべき事

社会心理学  戴 瀟虓(中国)

 

東京大学は、国際的な大学を目指し、世界中に羽ばたこうとしている。そこで、東大がその目標の達成にあたって、具体的になすべきこと、学生として期待していることについて、私の意見を述べたい。周(2011)等の意見によると、大学の基本の任務は教育および研究、そして社会に対する役割、すなわち大学の社会機能である。大学の国際化もこの3つの要素を基礎としなければならないだろう。

 まず、教育の国際化の基本は学生の国際化だと思う。つまり、奨学金などの多種の留学生支援制度を設立し、世界中から優秀な留学生を招き寄せることである。

次に、教員の国際化と教育方法の国際化も重要である。学生の構成が国際化しても、大学の教育方法と教育環境が国際化しなければ、単に外国籍の「日本学生」を育成するための学校になってしまうであろう。他国の優秀な教員を採用し、その国の教育方法の長所を理解して、東京大学に適応する国際的な教育方法を見つけ出すことが、東京大学の国際化の目標でもあり、国際化が達成したか否かを判断する基準ともなるであろう。

 また、国際的な大学になるためには、大学の研究内容も国際化しなければならないと思う。国際的なレベルでの研究を行うためには、そのための研究員と研究プロジェクトが基本だと思う。他国からの研究員は、別の文化に基づく研究視点をもたらすことができる。国際的なチームによる研究プロジェクトは、一国では実現できない研究計画を実現するための唯一の方法である。文科系の文化間研究はもちろん、理工学系の研究も、一国ではなし得ない場合がある。国際宇宙ステーションの建造や人類遺伝子計画は、その例である。そのため、東京大学も、他国の大学と共に共同研究ブログラムを組み立て、互いの研究員の交流、また交換をすべきだと思う。

 さらに、大学の社会機能の国際化が必至である。東京大学は、日本の大学の筆頭と見られており、日本国内で絶大な影響力を発揮している。しかし、世界中に影響力を広めることは、容易ではない。研究の結果は、決してどの国にも適応するとは限らない。そして、研究の結果や成果は全人類の財産であり、研究の目的は全人類のためであるという信念が、国際的な大学になるためには欠かせない。国際的な研究の成果が少数の国しか享受できないことは、学校の社会機能の国際化とは言えないであろう。

 最後に付け加えれば、以上の目標を達成するためには、東京大学は国際的なキャンパス環境と雰囲気を持たなければならないと思う。それは研究および教育のための機器や施設、食堂や図書館の各種サービスの国際化だけではなく、学内の人々の思想も国際化すべきであることを指す。教員、研究員、そして学生全員が、常に国際的な視点を持ち、国際的な結果を求めることが、大学の真の国際化のあるべき姿であろう。

 

参考文献

周密 丁仕潮(2011)「高校国略:框架和路径研究」『中国高教研究』
 9
号、pp. 16-19

呉智政(2012)「关于高校国化建的思考」『中国科教导刊19号、p. 17