読解Ⅳクラス  いじめへのアドバイス

いじめられているあなたへ

 

現代文芸論  ウッセン ボタゴズ(カザフスタン)

 

あなたはアンデルセンという童話作家を知っているかしら?アンデルセンはいろいろなすばらしい童話を残したデンマークの代表的な作家よ。私は今日あなたにアンデルセンの『みにくいアヒルの子』という童話を紹介するわ。

ある夏のさかり、アヒルの巣でひよこたちが生まれました。最後に生まれたひよこは、他のひよこと違って灰色のみにくい子でした。そして、このひよこは、違うかっこうをしていたから、仲間たちは笑ったり、からかったりしてずっといじめていました。 ついにある日、みにくい子は巣を出てしまいました。でも、どこへ行っても違うかっこうのせいでいじめられて、安心して暮らすことができませんでした。このひよこはある秋の夕ぐれ、美しい白鳥の群れに出会いました。みにくいアヒルの子は、その美しさに深くひかれました。やっと、寒い冬がすぎてようやく春の陽がさしてきた日、もう一度あの美しい白鳥を見かけて、みにくいアヒルの子は頭を垂れて近づきました。子供の声におどろいて、みにくいアヒルの子は水にうつった自分の姿を見ました。それは前の灰色のアヒルではありません。白い羽としなやかな首をもった美しい白鳥の姿でした。

こういう話よ。この子はみんなと違うかっこうをしていたから、周りの動物たちにいじめられたの。この子は実際に自分の美しさ、自分のすばらしさを認識していなかったから、いじめられたのよ。この子はみんなと違うということで、自分をみにくいと考えたの。この子は白鳥だったのに、周りの動物のせいで、その白鳥という自分を見失ったのよ。でも、最後にみんなと違うからこそ、アヒルじゃなかったからこそ、あの美しい白鳥になれて、空を飛べるようになったの。

あなたも白鳥なのよ。あなたもきっと空を飛べるわ。自信を持って、鏡に映った自分を見なさい。よく見て。ずっと見て。あなたはみんなと違う、美しい白鳥よ。

まず、自分についてよく考えて、もっと自信を持ちなさい。そして、親とゆっくり話して、自分が悩んでいること全てを打ち明けなさい。今の学校を変えたほうがいいと思う。新しい学校に入って、白鳥のように美しい自分、人間が好きな自分を紹介しなさい。そうすれば、きっといろいろな友達を作れるわ。

前の学校のことを忘れて、新しいところで新しい人生を初めてみれば?