読解Ⅳクラス  いじめへのアドバイス

いじめている君へ

―今こそ、自分を傷つけるのはやめよう―

 

社会学  金 璨秀(韓国)

 

君は、人が人を傷つけることについて真剣に考えてみたことがあるだろうか。もちろん、いじめることが友達や同僚の心、時には体までも傷つける行為であるというのは誰でも分かるだろう。でも、今、誰かをいじめている君は、それが自分も傷つける行為であると考えてみたことがあるかい。自分はただ加害者の側に立っていて、いじめを全く楽しんでいると考えているのではないのだろうか。それでいいんだろうか。

僕は、他人をいじめることは道徳的に悪い行為だから、直ちにやめたほうがいいと言うつもりじゃないんだ。実は、「今」誰かをいじめることは、結局のところ、「未来」の自分をいじめることなんだ。僕が言いたいことはそのことなんだ。

今、自分がやっている一つ一つの行為は自分の未来を決める種になる。それはみんな知っていると思う。過ぎ去ったことについて反省し、現在の行為に反映することは人間として当然で、望ましいことでもある。しかし、それは後でそれが過ちだったとか、まちがった選択だったと気づいたときに限られるんだ。イジメはそうじゃなくて、自分が悪いと認めながら犯す犯罪だ。だから、後にやってくるのは「反省」ではなく、「後悔」だけなんだ。後悔するしかない行為をしていることは、明らかに未来の自分を傷つけることだ。その意味で「今」他人をいじめることは「未来」の自分をいじめることなのだ。だから、今、誰かをいじめている君は決してただイジメの加害者であるだけじゃない。君は自分によるイジメの最大の被害者になると思わなければいけないんだ。