文章の書き方(集中授業)クラス  賛否の述べ方

古典をマンガで次世代へ

 

建築学  黄 天祥(台湾)

 

現代はマスメディアの時代と言われる。情報や知識が日々各メディアを通じて社会に伝わってくる。情報や知識の媒介となるのは文字だけではない。映画、テレビ、ビデオなどの視覚メディアで表現されることも多い。読み物がドラマ化されることもよくある。中には、古典の作品がアニメ、マンガなどに改編されたものも少なくない。

しかし、それらの古典をもとに再生産された作品は、原作のイメージや原文の真義を離れ、正統な文化とはみなせないという声もよく耳にする。はたしてマンガやアニメに改編された古典は認めるべきだろうか。私は改編を認めてもよいと思う。なぜなら、マンガが古典作品を若い世代に伝える媒介となりうるからである。

まず、マンガはあまり読書をしない生徒たちも惹きつける魅力がある。ある高校の生徒へのアンケート資料によると、「古典はマンガで読むほうがいい」という回答の35%をふだん読書しない生徒が占めている。また、マンガは親しみやすいという特徴を持つので、敬遠されがちな古典作品に関心を持たせるのに役立つ。前述の調査では普段よく読書する生徒も含め、75%の生徒が古典はマンガで読むほうがいいと答えている。

このように、古典作品をマンガに改編すると、たしかに原作とは違ったものになるが、それは古典に限ったことではない。古典の場合はむしろ、歴史や昔の文化により関心を持たせやすく、若い世代への文化の継承に役立つのではないかと思われる。