口頭表現Aクラス  自由テーマ発表原稿

心と心の結びつき

 

社会心理学  翟 一達(中国)

 

2011年の東日本大震災で、多くの命が失われ、日本中が亡くなった方々への深い悲しみに包まれました。しかしその一方、前向きの精神で、一日でも早く復興を進めることが日本全国のコンセンサスになりました。留学生の私は被災地の人々を応援したいと思っていましたが、義援金の寄付しかしていませんでした。できれば、直接被災地に行って、ボランティア活動をしてみたいと思っていました。

この望みは震災9カ月後の今年のお正月に実現しました。先輩のおかげで、私は宮城県の南三陸町に行ってきました。一月の東北は厳しい冬を迎えていました。被災地の人々は、例年なら楽しい気持ちでお正月を迎えるのに、今年はどのような気持ちで新年を迎えるのかと考えると、胸が痛みました。私は特に、被災地の子供たちのために何かお手伝いしたいと思いました。そして、この考えを共有したほかの7人(日本人4人;中国人3人)と一緒にボランティア活動に参加することになりました。今回のことで、私は個人的にいろいろ経験し、大変勉強になりました。それで、今日は被災地にボランティアに行って、驚いたことや感動したことをお伝えしたいと思います。

まず、一番驚いたのは9か月経っても、南三陸町のがれきが山のように残っており、処理が終わっていないことです。政治家たちは政党あるいは個人の利益のための争いばかりしていますが、実際の実行力は足りないと言えるでしょう。被災地の人々の苦しみへの配慮が不足していると感じました。友人は9か月経った被災地の様子を見て、涙を流していました。私たちは次に仮設住宅も訪問しました。そこで、仮設の住民と話してみて、これからどうしたらよいかわからないと思っている人が少なくないと感じました。国の政策がはっきり決まっていないため、人々は将来の計画が立てられず、不安を抱えているのです。

けれども、感動したこともあります。東北大学やほかのいろいろの大学から来た大学生のボランティアが被災地の子供たちに教育支援のサポートをしていました。そのおかげで、南三陸町の子供たちは、震災後、学校で授業ができない間もずっと勉強を続けることができるようになったのです。私たちが行ったお正月の時、子供たちはボランティア組織に提供されたところで夜遅くまで勉強していました。今回出会った子供たちの中には、家族が亡くなり、とても酷いショックを受けている子もいました。けれどもその子たちはきっと、地震や津波の被害に負けず、心の強い人になってくれると思います。最悪のことを経験した被災地の子供たちは、これからの人生の中でどんな困難に出会っても、勝てると思います。

ところで、私たちは現地のボランティア組織と一緒に、パーティーをしました。被災地の子供を中心に、保護者にも参加していただきました。ゆでた団子を作ったり、面白い中国の文化の紹介や漢字のクイズやゲームをいろいろ工夫したりしました。子供たちが笑顔になるのを見て本当にうれしかったです。

私は東北地方の復興や被災地の子どもたちの成長を心よりお祈りしています。みなさんもできる範囲で被災地の人々を応援してください。