読解Ⅱクラス  女性の生き方

日本と私の国の女性の生き方の違い

 

社会心理学  チョン セレナ(中国)

 

香港は中国の一部だからといって、社会構造や女性の生き方も中国と同じというわけではない。100年ほどイギリスのコロニーであったので、西洋の男女平等の影響を受け、一般に「女性は男性に頼らずに自立すべきだ」という考えを持っていた。その結果、香港の女性も外国の女性と同じように大学に行くことが許され、職場で活躍してきた。その上、香港の生活条件は日本より厳しいので、家庭を支えるため、女性も働かなければならなかった。現在、香港の女性は男性と同じように見られ、職場で男女差別もなさそうに見える。

だが、差別がない代わりに、女性に対する期待と役割も増えてきて、大きな問題になっている。なぜなら、女性は、仕事を持ちながら家事や育児をして、家庭の重要な支えになると同時に、男性も「草食化」しがちであるからだ。何でも一方的に女性に頼り、自ら責任を取らず、勝手な行動をする、弱い男子が増加しつつある。考えてみると、男性の役割はかえって減っているようだ。こうした状況で、本当に男女平等と言えるだろうか。その上、女性の出生率は男性より高いので、女性の負担は今後さらに大きくなるだろう。そのため、今の香港女性は結婚する気があまりないという現象も見られる。

一方で、日本の女性はこの30年間で徐々に自立してきたが、男女差別という問題は依然として社会に残っている。今の日本の女性は職場で活躍しつつあるが、男性と比べると、給料が少なく、待遇も良くない。さらに、「男は外、女は内」という封建的な意識が現代社会でも強いため、専業主婦として暮らしている女性まだ大勢いるという。また、大学でも暗黙のきまりがあり、女らしい科目と男らしい科目を分けているようだ。例えば、女性の学生は文学や美術という女らしい科目を専攻しており、男性の学生は男らしい科学や工学を専攻として勉強している場合が普通であろう。そして、一般の日本女性は結婚後専業主婦になりたいという考えを持っているだろう。それに、「女のくせになぜ家にいないのか」という思いも年配者の中には多いだろう。こうした硬い考えは簡単に変わりそうもない。

男女平等は本当によいことなのだろうか。古い概念は絶対に間違っているのだろうか。私はこの2つの考えの調和を求めたい。