読解Ⅱクラス  現代社会とストレス

ストレスについて

 

東アジア思想文化  王 センセン(中国)

 

最近、友達が不眠ぎみだそうだ。私にも、日本に来たばかりのころ、同じ悩みがあった。おそらく生活習慣の変化によって、ストレスが増えたためであろう。それに、友だちを見ると、受験への不安によるストレスも大きいと感じる。だが、受験するなら、健康であることがなおさら重要だと思う。私たち人間はプレッシャーや逆境に負けずに、困難や苦しみを克服して生きていかなければならない。

 そのための第一の方法は、自分に自信を持ち、自分の持っているものを強くすることだ。私は学部生の時、長距離競走の試合に参加した。試合前に私はストレスのピークに達し、しばしばトイレに行った。そんなとき、クラスメートが応援してくれると支えになる。「しっかり!」、「集中」、「だいじょうぶ」、「自信を持って」などと言われると、気持ちが落ち着くものだ。応援はディストレスを打ち消し、勝利へといてくれる。そして、勝っても負けても、その経験をバネにし、次からもっと強くなれるように努力するのだ。その繰り返しで、徐々にストレスをマイナスではなく、プラスに変えられるようになっていく。

 第二の方法は、自分への要求を適切に下げることである。すなわち、自分に厳しくしすぎず、完璧主義の束縛から抜け出すことだ。自分がすべてを完全無欠にできると思い込むのは妄想にすぎない。ちょっと標準を低くして、気持ちを少しリラックスさせれば、うまくいくだろう。同様に、他人に与えるプレッシャーも軽減できるかもしれない。高校時代、私は期末試験の成績順位が普通のテストより高かった。その理由はストレスを気にしないで、冷静な態度を取れたからである。しかし、ある同級生は私と逆であった。彼女は勉強したところの間違いを許せなかったり、順位を上げたいと期待したりしたため、ストレスが強くなってしまい、ふだんできるものまで思い出せないほどになってしまった。

 我々がストレスをためる原因には他人からの評価を気にすることも挙げられるだろう。よく考えれば、それは自分の心が強くないからだ。しかし、心が強くなり、自信を持つというのは一朝一夕にはできないことである。もしプレッシャーに直面し、緊張が増したら、どうやってそのトラブルから自分を救い出せばよいか。

それについて、米国の専門家は、心理的ストレスを軽减するためにいくつかの提案をしている。一つは親友の励ましを求めることである。困難に直面した場合や、無力感を覚える場合は、友人や家族のやさしさを求め、友人と電話で短い会話をするなどしたほうが、鎮静剤を飲むよりよい。もう一つは自分を追い詰めすぎないように注意することである。人生の旅は長いから、ちょっと休みたい時もある。それは決して弱い人間の証拠ではない。