文章表現Ⅲクラス  日本人とキャラクター

日本人とキャラクター

 

社会学  サンチ シモン(スイス)

 

 日本にはどこでもキャラクターがおり、あたかも国がキャラクターに制覇されているかのような感じがする。街を歩くと、ゲームセンターの前だけではなく、普通の店やレストランや居酒屋の前にもいるし、テレビのCMや電車の中にある注意の看板など、無数の所にいる。しかしどうしてこんなにたくさんいるのだろうか。そして、どうして日本人はそういうキャラクターがそんなに好きなのだろうか。

 日本人がかわいいものが好きだということは、よく知られている事実である。つまり、子どもだけでなく、大人もキャラクターが好きだという意味である。キャラクターは見かけが純粋であるので、とても愛らしいと思うのだろう。

 また、日本の社会は競争が激しいし、プレッシャーがあまりにも強いし、上下関係もとても重視されるので、日常生活のストレスを解消する方法が必要になる。キャラクターには身分がないし、仕事をしていないので、それを見るだけで一時的に現実の辛さから抜け出すことができるのだと思う。

 私の意見では、日本のキャラクターには良いところも悪いところもあるが、これらのキャラクターは日本独特のものであり、面白いと思う。ヨーロッパではこういう物は子供向けだと思われており、大人にはあまり人気がないが、日本では様々な種類があるし、どれも独自の性格を持っているので、とても新鮮な感じがする。それに、こうしたキャラクター達は皆幸せで元気そうなので、可愛いだけでなく、ダイナミックな感じもあって、ハマりやすいと思う。

 しかしながらキャラクターには良いところばかりあるわけではない。その元気さと愛らしさは日本社会の裏側を表しているように思われる。つまり、現実の世界はキャラクター持つのんきさとは正反対なのである。そんなキャラクターに逃げ込む必要があるのであれば、その社会には問題があるに違いない。 

 苛酷な現実に対面することより、日常の辛さのない世界に避難する方が楽だということはよく分かるが、自分の問題を認めず、いつも逃げようとしているのでは、結局その問題を解決することが出来ないだろう。