日本事情クラス  日本事情で扱った課題と感想

少子化について

 

中国語中国文学  林 愷胤(台湾)

 

ここ数年、少子化はアジアの国々において、著しく進んでいる。東アジアは、そもそも世界で人口が最も密集しているところで、特に大都市の近くは過密化による環境問題が発生している。車の排ガス等による大気汚染、都市に電気を送るために稼動している原子力発電の廃棄物など、さまざま問題が起こっている。そして、それによって、大都市で生活している人々の生活の質も低下しつつある。例えば、物価や家賃などの高さ、生活空間の狭さなど、都会の住民を苦しめている問題は少なくない。こうした点から考えてみると、少子化はむしろ以上の都市問題に対する一種の解決策とも言えるのではないかと思われる。

少子化がもたらした問題は主に経済をめぐる問題だが、科学技術がますます発展していく時代に、果たして現在の人口のままで、経済を維持する必要があるかどうか、吟味すべきことではないだろうか。例えば、昔の畑仕事をするには、子供が多くいればいるほどよかったが、現在では、農業機械の発達によって、一人でも畑仕事ができるようになっている。すなわち、科学技術が日進月歩の今日、経済の発展を測る指標は人口だけではないだろう。

以上の理由で、少子化は、単にマイナスの影響だけでなく、プラスの影響ももたらすのではないかと思う。少子化の進行を防ぐことができないのであれば、もっと積極的に少子化のプラスの影響を大きくしたらどうであろうか。「言うは易く、行うは難し」かもしれないが、少子化のマイナス面を防ぐと同時に、少子化がもたらした生活の不便さと経済にもたらしたマイナスの影響を考慮に入れたら、少子化に対してもっとよい対策が生まれるだろうと思う。

少子化は世界のどの国にとっても、深刻な問題であるが、正面から立ち向かうだけでなく、側面から対策を講じることによって、両全の方向が見つかるかもしれない。