漢字学習Ⅰクラス  私が選んだ2012年の漢字

私が選んだ今年の漢字「乱

 

東アジア思想文化  崔 光紅(中国)

 

初めて「今年の漢字」というものを知り、新鮮だと思う。でも、今年の漢字とは何を意味するのか分からなくて、困った。それで、「今年の漢字」について、いろいろ調べてみた。「今年の漢字」とは、日本語の漢字一字を国民から募集し、その年の世相を表す字として決定し、公表する日本漢字能力検定協会のキャンペーンらしい。この行事は、1995年(平成7年)に開始され、毎年1212の「漢字の日」に発表されている。

世相を表す字の応募は多かったが、どの漢字が一番良いのか。ニュースによると、20121212日、京都清水寺で発表された今年の漢字は「金」であった。258912通の応募があったが、「金」が9156通も獲得した。理由は、金環日食のほか、ロンドン五輪での日本人選手の活躍や、東京スカイツリーの開業、山中伸弥教授のノーベル賞受賞などで、「多くの金字塔が打ち立てられた」ことが挙げられた。

「金」はいいと思うが、結果を知る前、私は今年の漢字は「乱」かもしれないと考えていた。まだ日本語があまりうまくないし、日本のニュースはよくわからないので、自信はなかったが、知っているニュースの内容は、「乱」にふさわしいと思った。

まず、日本国内では、東日本大震災から1年が経ち、日本の人々は頑張って震災などの諸災害からの復興をはじめていた。でも、新聞によると、放射能は建材にもつき、ある人は非常に大量に浴びた。そのほか、政治や経済の混乱、中国や韓国との領土問題など、何かと「乱」の話題が多かったからだ。また、国家行政の乱れ、政党の乱立、天候の変化によっておこった災害の多さに混乱した。選挙もあり、政局が大揺れし、最後は衆議院解散や新党結成が相次いで国政が乱れたりした。

次に国際的にも、いろいろ問題があった。オリンピックでは、開会式がとても混雑していたので、日本の代表団は早めに会場から引きあげなければならなかった。試合の時も、審判の判断が公正ではなかったため、後で結果が変更された。また、尖釣魚島(尖閣諸島)や竹島問題などでも国際関係に乱れが生じている。韓国では大統領自ら竹島に上陸したり、中国では反日デモがあったり、領土問題が政治や経済の混乱を招いた。

こうしたできごとのため、「乱」の印象が強まったのである。