口頭表現Bクラス  賛否を述べる

原子力発電への賛否

 

美術史学  秦 啓蘭(中国)

 

 電力がすべてなくなってしまったら、どうすればいいのか。時々、考えます。しかし、もし、人間が存在しなくなれば、電力があっても意味がありません。7月1日、福井県の大飯原発は1年3ヶ月ぶりに再稼働されました。

 原子力発電の長所として、何点かがあげられます。第一に、電力を安定的に供給することです。第二に電気代が安くなることです。第三に、環境にもいいかもしれません。第四に、原発にすれば、二酸化炭素が減って、地球温暖化を抑えることができると言われています。第五に、原子力発電所の建設は過疎地域の経済に役に立ちます。最後になりますが、第六に日本の技術力を世界にアピールすることができます。例えば、全世界の研究者が日本に集まって原子力を研究することも可能でしょう。

 しかしながら、原発によって、様々な問題も出てきました。第一に、大事故が起きたら、大変な状況に陥るに違いありません。例えば、1986年チェルノブイリ原発事故は忘れがたい痛ましい事件でした。原子炉が暴発し、放射線物質をまき散らして、今もなお、半径数10km周囲は立ち入ることもできません。それだけではなく、その周辺に住む人は甲状腺癌の発病率も非常に高いのです。第二に、日本は地震が多いので、他の国と比較し、原発を持つリスクがもっと高いと考えられます。今フランスでは、電力の約80%を原発で供給しているそうですが、今まで、大きな事故は一度も起こっていません。しかし、日本と違い、フランスは地震帯に位置していないので、地震の脅威がないのだと考えられます。それに対して、地震帯に位置している日本はとても危険です。第三に、原子力の関連事故が多いことが挙げられます。例えばナトリウムの漏れ、火災、爆発などのトラブルが多いです。第四に、原発から出る核廃棄物は非常に危ないです。使い終わった核燃料棒は約十万年の間、続けて強い放射線を出すのです。今、燃料棒はガラスで固めて鉛の容器に入れられて、地下深くに埋められていますが、将来どうなるかわかりません。放射線廃棄物の処分場はただ半永久的に管理され続けるだけなのです。第五に、廃棄された原発の周囲は放射能レベルが高いため、土地が再利用できなくなります。他にもさまざまなデメリットが挙げられます。

 ですから、電力の80%にいたるまで原発で供給しているフランスも今、原発を減らしつつあるそうです。原発に頼っている私たちはいわば爆弾のそばに住んでいるようなものです。したがって、原発の代わりに、風力や太陽光などのエネルギーの実用化を進めるべきだと考えます。地球に届く太陽光は人間が必要とするエネルギーの千倍もあるので、これから、もっと効率的なソーラーパネルを開発した方がいいのではないでしょうか。また、火力発電所の再活用も見直したほうがよいと考えます。そして、風力と太陽光の利用もあわせれば、原発をやめても大丈夫なのではないでしょうか。