口頭表現Bクラス  ふるさとPR

天津の肉まん「狗不理包子」

 

韓国朝鮮言語社会  祝  捷(中国)

 

天津は、中国首都北京の近くにある都市で、いろいろな軽食で有名です。特に「狗不理包子」という肉まんは、中国では老若男女を問わず誰でも知っている名物です。

「狗不理」という名前は、「犬(狗)も相手にしない」という意味で、「犬でも相手しない肉饅と言うと、すごくまずいんじゃないか」と思う人もいるかもしれません。しかし、この名前は、肉まんがまずいから名付けられたのではありません。これには、おもしろい由来があるのです。

 狗不理包子の由来は数百年前までさかのぼります。当時、天津に包子の専門店がありました。その店の主人は高貴友といい、幼名を「狗仔」といいました。高貴友は肉まんの製造技術が非常に優れていました。美味しいというウワサを聞きつけ、当時の慈禧太后も高貴友が作った包子を食べました。そして、太后がその味を褒めちぎったことからウワサは瞬く間に広まり、店はとても繁盛しました。しかし、客のあまりの多さに店では注文をとる時間も無くなってしまいました。

高貴友はそれについて考え抜いて、こういうアイディアを思いつきました。店の中で、おはしとお碗をテーブルの上に並べておきます。包子が食べたい場合、客はお碗に食べたい分だけのお金を入れ、それを高貴友に見せます。高貴友はお碗に入っているお金と引き換えに肉まんをお碗に入れてあげました。この作業の間、高貴友は一言もしゃべりませんでした。それで、街の人は「狗仔は包子を売る時にも誰も相手にしない」と笑いました。ここから、高貴友の店に「狗不理」という名前が付けられ、彼が作った包子も「狗不理包子」と呼ばれるようになったのです。

狗不理包子は豚肉、ネギなどで具を作ります。皮は小麦粉とイーストで作られており、柔らかいです。作るとき具を上部から入れ、ひねったような模様がつけられます。

今では、狗不理包子は天津だけでなく、中国の多くの都市で食べられるようになりました。日本でさえ狗不理包子が食べられます。東京池袋の西武百貨店8階レストラン街には狗不理包子の専門店があるそうです。みなさん、時間があれば、ぜひ私の故郷の名物を食べてみてください。