寄稿 

美しい日本と私たち

 

 エレズ・ジョスコビッツ(イスラエル)

 

日本人では初めてとなるノーベル文学賞を受賞した川端康成は1968年にストック

ホルムで『美しい日本の私』というテーマで受賞記念講演を行いました。この講演

で川端は、日本人は古来から季節や風景の美しさに感動してきており、日本文化は

自然と深い関係がある、と語りました。川端の作品にはその関係がよく反影されて

いると思います。

川端だけではなく、多くの日本の文学者や芸術家たちが自然と日本人との関係を

表した作品を残しています。松尾芭蕉「古池や蛙飛びこむ水の音」といました。

言うまでもなくこの俳句その関係をよく表しています。日本人の自然への愛

作品から挨拶の仕方までどこにでも見ることができます。

また、日本の歴史を見ると大昔から日本人は山や海などをたいへん敬い、神とし

崇めてきました。西洋と違って日本では神は超越的なものではなく、自然の一部

として考えられているのです。さらに、自然災害が多い日本では、昔の人々これ

を神の行いだととらえたとしてもおかしくないと思われます。人間自然に対して

何もできず、慣れるしかなかったためでしょう。

ところで、ある政治家は3月11日の東日本大震災天罰と考えるべきだと言い

ました。私は震災のとき、まだ日本にいませんでしたが、確かに東日本大震災の破

壊は想像を超える恐ろしさで、まさに神の行為と言えそうなものだったでしょう

天罰とまでは言えなくても、そのような恐ろしい力に対してはただ祈るしかありま

せん。

しかし、福島問題はどう考えるべきでしょうか。私からみるとこれは神の行為

というよりも人間のせいだと思います。日本の歴史を遡れば地震や津波などはよく

起きており、そのたびに大変な状況になりましたが、福島のような環境破壊は今ま

では起きませんでした。しかし、原発事故で自然が破壊されると、美しさだけでは

なく、水や食材も侵されてしまいます。ふつうの災害と違って放射能などの影響

いつまで残るか、災害ゾーン今度いつまた住める状態に戻るのか誰もわかりませ

ん。

このように、どう考えても原発は安全ではないとはっきりわかってきました。

すから、政治家は責任を持って原発を廃止すべきだと思います。原発廃止すれ

環境たれ、私たちは未来の世代日本の美しさをそのまま残すことができるで

しょう。