読解Ⅲクラス  『博士の愛した数式』
 

『博士の愛した数式』についての感想

 

                   日本語日本文学  ダリウシュグウフ(ポーランド)

 

 2003年に出版された小川洋子の『博士の愛した数式』という小説は、日本人に好

かれていると思う。本屋大賞、読売文学賞を受賞し、出版の二年後に映画化
され、

コミックおよびラジオドラマ
作られたのである。小学校の頃から数学が大好きな私

も、この小説
面白いと思う。

 『博士の愛した数式』の登場人物、特に主人公の「博士」の描写、この小説の特

徴だと思う。博士は
数学が専門の元大学教授だが、障害のある人物なので、印象的

だ。博士の障害は、
80分の記憶しかもたないということで、初めから普通の生活はで

きないと考えられる。しかし、その障害のため、博士が子どものよ
うに自然に振る舞

、また本音を言うことができるので、周りの人に影響を与えたり、その考え方を変え

たりして、小説の内容は面白くなる。

  小川氏は他の小説でも博士のような障害のある人を描いているので、読者を

えさせる。そして、このような主人公の障害は、必ずしも生活の不幸を起こさ
ず、逆に

周りの人の生活を変え、豊かにする。毎日の生活で忙しい現代人は、簡
単なもの、

出来事の楽しさを忘れてしま
っているのではないかと思う。

 『博士の愛した数式』は、人の生活に生きがい、情熱が必要だということを思い出せ

る。作者は
愛していることがなければ、生活から不満が消えない、というメッセージ

を読者に送
っていると思う。