文章表現Ⅲクラス  日本人とメディア
 

メディア

 

日本語日本文学  ダリウシュ・グウフ(ポーランド)

 

20世紀の90年代から、世界中のメディアが相当変化しつつある。異なる世

代の人が新しいメディアをどのように利用
しているかということは、各国に

って少し相違している点があるが、ほとんど同様だと思う。
 
 私の母国ポーランドでは、
20世紀の90年代は、コミュニズム時代がようやく

終わり、独立時代が始まったという時代だ。その変化のために、メディアもコ

ミュニズム政府に従属していたメディアから独立メディアに、信じられないほ

ど変化してきていた。しかし、私は
80年代、子どもの頃に、そんなことを意識

していなかったので、コミュニズム時代のメディアの記憶は、家にあった二つ

のチャンネルしか見られない白黒テレビである。
テレビで見られる番組が少な

かったので、蓄音機に興味
を持った私に母が同じレコードを何度聴かせてく

れた。また、ラジオの子ども向けの番組も大好きだったので、毎週同じ時間に

両親にラジオをつけてもらっていた、というような記憶
しか子ども時代には残

ってい
ないのである。そういう状態だったが、90年代の前半に家に初めてパソ

コンが現れて、その時からメディアの発達が早くなってきたという気がする。

 
 時代が変わったので、現代に育っている若者について考えると、やはり経験

が違うのである。幼い頃から様々なメディアに囲まれているので、いくら複雑

な電気機器でも、その操作をすぐ自然にできるようになれる。考えさせられる

ことは、今のSNSやゲーム
に対して中毒のような状態になる若者がメディ

アのない世界で生活ができるか、メディアのない世界を想像さえできるかとい

うことである。日本とヨーロッパとほぼ同様の状態だが、オンラインゲームを

したり、携帯電話をじっと見ていたりする若者が多い。自分の生活に何かが起

こると、すぐSNSに記載する若者も多いのだが、それは自分の社会的な生活

がインターネットに移動したかのようであろう。

 
メディアはこれからも著しく発達すると考えられるので、将来、現代の若者が

大人になったら、今私が驚いているのと
同じように、驚くところが多くなるに

違いない。