読解Ⅱクラス  我が国の近代化
 

イスラエルにおける伝統と近代の関係

 

美術史学  ナアマ・アイゼンシュテイン(イスラエル)

 

イスラエルは比較的新しい国である。だが、国の新しさに対して、ユダヤの

文化は古代から存在し続けている。そのため、イスラエルにおける伝統と近代

の関係というのは、実はユダヤの伝統文化とイスラエルの近代文化の関係であ

る。

 イスラエルは一つの民族の国ではない。現代のイスラエル人の祖先はさまざ

まな国に住んでいた。したがって、ユダヤの伝統にもさまざまな姿がある。そ

の多様性は伝統と近代の関係に影響を与えた。

 一般に言えば、イスラエルにおける伝統と近代の関係には二つの段階があっ

た。第一段階は建国後にさまざまな伝統を一つの新しい文化に融合しようとし

た段階であった。しかし、その融合の意味はみんなが一定の文化を受け入れさ

せられるということであった。

70年代にこの考え方に変化が生じた。自分たちの異国での習慣も入った伝統

を捨てたくないという集団が以前の政策に反対し、さまざまな文化の影響を同

等にするように要求した。このような変化は簡単に起こらないが、確かにイス

ラエルの近代文化には、音楽や食べ物などに多数の文化の影響が見られる。