文章表現Ⅰクラス  現代社会の問題
 

都市計画について

           

美術史学   藝婕(中国)

 

 中国の経済は急速に発展している。都市化が進むとともに、多くの人々が各地から

都市になだれ込んで、「都市プロレタリア」が形成されつつある。そのため、都市の秩

序や衛生の管理が難しくなり、交通も激しくなっている。すなわち、生活環境の悪化、

交通渋滞、またヒートアイランド現象など、さまざまな都市の問題が明るみに出ている。

これらの問題を処理するためには、都市計画を見直すことが必要である。


 交通渋滞や住民の激増に対しては、空間の合理的利用が鍵となるが、同時に現在

の都市計画で人気の高い摩天楼への再考も必要である。


 摩天楼とは、すなわち超高層ビルである。上海では、「東方明珠」タワーに続いて

金茂」ビル、その後は「世界貿易中心」ビル、という三つの超高層ビルが全て陸家

嘴に立っている。これらは中国経済の象徴物として誇りに思われており、最近、北京に

も世界一高い摩天楼を建てるという計画がもちあがっている。


 しかし、実は上海は東海と長江に近い都市で、敷地があまり固くないため、10年前か

ら上海の土地が沈下しつつあることが明らかとなっている。北京でも、同様に中国中央

テレビ放送局(CCTV)のビルのそばで地盤が沈下している所が発見された。さらに、

超高層ビルの問題は地盤沈下だけではなく、周辺の生態環境に対する悪影響も大き

く、無視できない。

 
 社会的に見ると、摩天楼はバブル経済の象徴であり、現代の中国に林立するのは問

題である。今後の都市計画においては、生態環境と調和させることが大切であると考

える。超高層ビルを建てるより環境や住民に対して優しいものであることを重視した空

間の合理的な利用を考えるべきである。