文章表現Ⅰ・読解Ⅰクラス  新年に思う
 

新年に思う

 

現代文芸論  ルーク・タニクリフ(イギリス)

 

 2012年には自分の日本語の能力を高めることに力を入れたいと思う。私は、これま

で4年間日本に住んでいたが、まだ流暢に日本語を話すことができない。そのため、今

年は日本語の能力の向上に努め、より上手に日本語を話せるようになりたい。私は日

本に住んでいるので、勉強ができるチャンスはかなりある。東京の地下鉄は、どこを見

ても漢字が書いてある広告がある。カフェやバーに行けば、他の客と日本語で話せる。

テレビやラジオを付けると、日本語の曲や日本語の番組を聞くことができる。だから、

このすばらしい日本語を学ぶ環境をうまく利用すれば、流暢に日本語を話せるようにな

るはずだ。


 私は日本語を勉強してみて、日本語の語彙の量にびっくりした。英語は世界で語彙

がもっとも多い言葉だが、9割の言葉は常用されていない。一方、日本語の語彙は英

語ほど多くないが、日常生活で使われている言葉は英語よりずっと多い。微妙な意味

を表現する言葉が桁外れにある。私は日本人が持っている大量のボキャブラリーを努

力して学びたいと思う。

 
 最近、単語帳を作っている。日本のテレビドラマを見る時にも、分からない言葉があ

れば、それを単語帳に書き入れる。たとえば、昨日「がっつく」という言葉を耳にした

が、その意味が分からなかったので、辞書を引いた。すると、「がっつく」に似た言葉も

あった。「むさぼる」と「欲張る」だ。私は、この言葉も知らなかったので、これらの三つ

の言葉を単語帳に書いた。しかし、これらの言葉は微妙に違うニュアンスを持っている

ようだ。「むさぼる」には飽きることなく吸収しつづけるというニュアンスがある。「がっつ

く」は、急いで食欲を満たそうとする時に使う。しかし、これらの言葉を適切に使えるよう

になるのは簡単なことではないであろう。


 自分がなぜ日本語が好きなのかを考えると、日本語の複雑さが面白いからだと思

う。日本語の膨大な量の語彙と複雑な書き方はとても興味深い。だから、今年も日本

語を勉強する気は十分だ。去年もそれなりに日本語を勉強したつもりだが、今年は知

らない言葉をきちんと単語帳に書き込み、学ぼうと思う。地下鉄に乗っている時に知ら

ない漢字があれば、その漢字を辞書で引き、学びたい。周りの日本語をこれまでより

意識し、学ぶつもりである。