文法クラス  わが国の観光地
  

台湾の定番観光地、九份

 

農学  蔡 佳瓴(台湾)

 

台湾の観光地といえば、九份が一番いいと思う。九份は、台湾の北に位置し、基隆

港の近郊の金の採掘により栄えた町である。台北から日帰りで行くこともできる観光

地である。なぜ「九份」という名前がついたかというと、昔は9軒の家しかない小さな集

落だったからであり、物を買うときにいつも「九つ分」と言っていたためだと言われてい

る。アーケードがあるが、雨の多い町なので、念のため訪れる際は折りたたみ傘を持

っていったほうがよい。しかし、夜は提灯に明かりが灯ってきれいだし、夕暮れの景観

はなにより素晴らしいと思う。

九份は、山の斜面に造られた街でノスタルジックな雰囲気があふれており、宮崎駿

監督のアニメ「千と千尋の神隠し」のモデルとなった地としても、有名な観光スポットで

ある。私は何度も九份に行ったことがあるが、歩きながら不思議に思うのは、日本語

がよく耳に入り、日本語が話せるスタッフが常駐していることである。それは日本の観

光客に対するサービスなのかもしれない。そのため、行くたびに台湾人は日本人に対

してとても優しく親切であると思う。

九份の商店街は店の種類もさまざまで、雑貨や食材や美味しそうな揚げ物などもあ

る。試食も沢山あるので、歩いていると、いつの間にかお腹がいっぱいになってしまう

かもしれない。一番人気があるものは、タロイモで作ったもちもちした食感の芋圓のよ

うだ。芋圓は暑い夏はカキ氷をトッピングし、寒い冬は温かいシロップをかけるなど、

季節に合わせた味わいを楽しむことができる。

昔、九份では金が採掘され、それに伴い徐々に町が発展した。今も日本統治時

の面影を色濃くとどめており、色々な料理屋などの建物が多数残っている。

九份は世界の多くの旅行ガイドブックにも紹介され、今や台湾を代表する観光地の

ひとつとして定着した感がある。何はともあれ台湾の定番観光地であるため、一度は

九份を訪れることをお勧めしたいと思う。