文章表現Uクラス  友人についてー引用して意見を述べるー
  

友人

 

日本語日本文学  ダリウシュ・グウフ(ポーランド)

 

友人は私たちの人生に大事な役を果たすと言えるだろう。友人は単に私たちに会っ

たり、日常の悩みを聞いたりできる人のみではない。友人は私のことを理解でき、利益

を考えずに私たちの肩を持つという人であろう。

 さて、よい友人はどんな人間であろうか。ポーランドでは「本物の友人は不幸のときに

知る」ということわざをよく耳にする。それは完全にそのとおりだと思う。幸せな時には、

一緒に楽しんでくれる人が多いが、不幸にあった時には助けてくれる人は少なかろう。

しかし、その苦しい時こそに私たちを助けてくれる人が、本当の友人だと思える。言い

かえれば、不運の時に助けてあげることは、友情の確かな証拠となる。

 それに、友人は私たちに対して正直な態度をとり、苦しくても本当のことを言うという

人間である。ただし、友人のアドバイスは単に批評ではなく、私たちが間違いを考え直

し、正しい行為をするために言ったものである。それについては、1640頃に宗親が『祇

園物語』に「友といふは、心を残さずうち語り、高き賎しきを忘れ、たがひにあしき事を

なほし、心の深からんこそ友ならめ」と述べている。

 友人について考えれば、もう一つ大切なことが言えよう。「友達をたくさん作りました

か」という質問をよく耳にするが、友人は少ないほうがいいのではなかろうか。ポーラン

ド人は「希望がたくさんあり、友人が少なければ、幸せになる」と言う。しかし、自分のこ

とをよく理解してくれる親しい友人が少ないと思うとき、友人に囲まれた人を見れば、

「貧しい人は友が少ない」という別のポーランドのことわざを思い出す。 ...というよう

なことを、友人について考えるのだが、そんなことを一生懸命に考えるより、まず自分

でいい友人になるために努力したほうがいいのではないか。