池澤 夏樹(いけざわ なつき):1945年、北海道生まれ。作家、詩人、翻訳家。『スティル・ライフ』で中央公論新人賞、芥川賞受賞、『母なる自然のおっぱい』で読売文学賞、『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞受賞。他に京都大学集中講座義録として『世界文学を読みほどく』など。
小野 正嗣(おの まさつぐ):1970年、大分県生まれ。作家、フランス語文学研究者。明治学院大学専任講師。2001年『水に埋もれる墓』で第12回朝日新人文学賞を、2002年『にぎやか な湾に背負われた船』で第15回三島由紀夫賞を受賞。作風はガルシア=マルケスを彷彿させる。
久野 量一(くの りょういち):1967年、東京都生まれ。東京外国語大学大学院博士課程単位取得退学。法政大学経済学部准教授。主な訳書・論文として、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『序文つき序文集』、「革命とゴキブリ――作家レイナルド・アレナス前夜」、「ガルシア=マルケスの「無縁都市」――『百年の孤独』とバランキーリャ」、「雑誌にかけた夢」など。
坂手 洋二(さかて ようじ):劇作家・演出家。燐光群主宰。1983年に燐光群を旗揚げし、『くじらの墓標』、『天皇と接吻』、『屋根裏』、『だるまさんがころんだ』等、ほぼ全作品の作・演出を手がける。蜷川版『エレンディラ』では脚本を担当。岸田國士戯曲賞、鶴屋南北戯曲賞他、多くの賞を受賞。日本劇作家協会会長。日本演出者協会理事。戯曲集・評論集多数。
高橋 源一郎(たかはし げんいちろう):1951年、広島県生まれ。作家、評論家。明治学院大学国際学部教授。1981年、『さようなら、ギャングたち』でデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞。他に『文学なんかこわくない』、『ニッポンの小説 — 百年の孤独』など。
田村 さと子(たむら さとこ):1947年、和歌山県生まれ。お茶の水女子大学大学院博士課程修了(文学博士)。帝京大学教授。著書に『南へ』、『謎ときミストラル』など。訳書にコルタサル『かくも激しく甘きニカラグア』、ホルヘ・フランコ『ロサリオの鋏』、バルガス=リョサ『楽園への道』など。リカルド・ラゴス・チリ大統領賞受賞。
野谷 文昭(のや ふみあき):1948年、神奈川県生まれ。東京外国語大学大学院修了。東京大学人文社会系研究科・文学部教授。著書に『越境するラテンアメリカ』、『ラテンにキスせよ』、『マジカル・ラテン・ミステリー・ツアー』など。訳書にガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』、コルタサル『愛しのグレンダ』、バルガス=リョサ『フリアとシナリオライター』、セネル・パス『苺とチョコレート』、ボルヘス『七つの夜』、パス『鷲か太陽か?』、ネルーダ『マチュピチュの頂』など多数。リカルド・ラゴス・チリ大統領賞受賞。