東京大学文学部2008年冬学期 金曜3限
現代文芸論概説「世界文学へのアプローチ」(沼野充義)

特別シンポジウム

源氏物語はどのくらい世界文学か?


このシンポジウムは、授業「現代文芸論概説」の一環として行うものですが、特別に座席の余裕のある限り一般公開いたします。入場自由、事前登録は不要ですが、満員の場合は立ち見をお願いする場合もありますのであらかじめご了承ください。



日時20081114(金)・110分〜250分(3限)

場所:東京大学文学部法文2号館21番大教室(本郷キャンパス) ※定員220名

アクセス:地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷3丁目」、南北線「東大前」などから徒歩10分。法文2号館は、正門から安田講堂(時計台)方向に直進し、右側二つ目の建物です。アーケードの中、教務課のある入り口から入って2階に上ってください。

構内案内図:http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html


★★★ プログラム ★★★

特別講師:タチヤーナ・ソコロワ=デリューシナ(『源氏物語』ロシア語訳者)

断片の展開としての物語


特別講師:藤原 克己(東京大学文学部 国文学)
源氏物語の外国語訳の可能性と限界

司会:沼野 充義(東京大学文学部 現代文芸論/ロシア東欧文学)


講師プロフィール

タチヤーナ・ソコロワ=デリューシナТатьяна Соколова-Делюсинаロシアを代表する日本文学研究者・翻訳家の一人。15年もの歳月をかけて『源氏物語』を初めてロシア語に完訳した業績で名高い。その他、世阿弥、和泉式部、一茶、蕪村、芭蕉、太宰治、現代日本の詩歌などの翻訳がある。2008年春、旭日小綬章を受章。今回は、源氏物語千年紀を記念して京都で開催される「源氏物語国際フォーラム」に招待されての来日。邦訳された著書に、『タチアーナの源氏日記―紫式部と過ごしたし歳月』(阪急コミュニケーションズ、1996年)がある。

藤原 克己FUJIWARA Katsumi):東京大学文学部教授、国文学。専門は菅原道真を中心とする平安朝の漢文学、古今集歌、源氏物語。漢文学・和歌・物語の間の深い内的な連関を追究しつつ、世界文学としての『源氏物語』の普遍性を明らかにすることも課題としている。今回のテーマに直接関わる論考としては「『源氏物語』と『クレーヴの奥方』」(柴田元幸編『文字の都市』東大出版会)や、「ロイヤル・タイラー氏の講演について」(東大大学院人文社会系研究科『多分野交流ニューズレター』第56号)などがある。

問い合わせ先

住所:〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学文学部 現代文芸論研究室

電話・Fax:03(5841)7955  E-Mail:genbunxl.u-tokyo.ac.jp(x→@)