大橋洋一教授東大退職記念特別講義

21世紀批評理論における4つのターン

 

21世紀に入ってから、新たな批評動向が生まれ、それまでの批評理論を旧理論と呼ぶにいたる勢いすらみせています。ここではそれらを以下の4つのターン(転回)としてまとめます。すなわち 1)動物、2)認知、3)アフェクト、4)エコロジー。これら4つのターンがどのような可能性と射程とをもっているかを概観し、実際の文学作品研究への適用可能性を模索します。

 

日時 2019年3月31日(日) 午後4時〜6時(開場 午後3時30分)

場所 東京大学文学部法文2号館2階1番大教室(本郷キャンパス)
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html
 *地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷三丁目」、南北線「東大前」からいずれも徒歩約8
 *構内図は下記をご覧下さい。

*事前予約不要。ただし満席の場合は立ち見をお願いする場合もあります。

日本を代表する英文学者、批評理論家として高名な大橋洋一先生は、長年東京大学大学院人文社会系研究科・文学部で教鞭をとってこられましたが、この3月をもって定年退職されることになりました。大橋先生の本務は英文(英語英米文学研究室)ですが、2007年の創設以来、現代文芸論研究室でも一貫して批評理論の授業を担当され、英文と平行して現代文芸論の院生・学部生の指導をしていただいてきました。

大橋先生の現代文芸論への多大な貢献に感謝するとともに、新たな出発を祝うために、英文とは別途、現代文芸論研究室主催により批評理論に関する特別講義を開催する運びとなりました。現代の文学研究、とりわけ批評理論に関心をお持ちの皆様のご来聴をお待ちしております。

 


 

大橋洋一教授プロフィール

1953年生まれ。東京教育大学文学部卒。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻英文学、批評理論。

主な著訳 『新文学入門——イーグルトン『文学とは何か』を読む』(岩波書店、1995年)
主な編書 『現代批評のすべて』(新書館、2006年)
主な訳書 イーグルトン『クラリッサの陵辱——エクリチュール、セクシュアリティー、階級闘争』(岩波書店、1987年)、イーグルトン『批評の機能——ポストモダンの地平』(紀伊國屋書店、1988年)、バーバラ・ジョンソン『差異の世界——脱構築・ディスクール・女性』(紀伊國屋書店、1990年)、ダルコ・スーヴィン『SFの変容——ある文学ジャンルの詩学と歴史』(国文社、1991年)、イーグルトン『シェイクスピア——言語・欲望・貨幣』(平凡社、1992年)、エドワード・W・サイード『知識人とは何か』(平凡社、1995年/平凡社ライブラリー、1998年)、イーグルトン『イデオロギーとは何か』(平凡社、1996年)、サイード『文化と帝国主義(1・2)』(みすず書房、1998年、2001年)、オスカー・ワイルドほか『ゲイ短編集』(監訳・解説、平凡社ライブラリー、1999年)、サイード『故国喪失についての省察(1・2)』(共訳、みすず書房、2006年、2009年)、サイード『晩年のスタイル』(岩波書店、2007年)、イーグルトン『文学とは何か——現代批評理論への招待(上・下)』(岩波文庫、2014年)、A. C. ドイル、H. メルヴィルほか『クィア短編小説集:名づけえぬ欲望の物語』(監訳・解説、平凡社ライブラリー、2016年)、イーグルトン『文学という出来事』(平凡社、2018年)他多数。

 
 

 

問合せ先
genbunl.u-tokyo.ac.jp(現代文芸論研究室)
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tel & fax: 03-5841-7955