2012年度 学期 現代文芸論研究室授業内容


クレオール語入門【学・院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
市之瀬 敦
2単位
月・2

複数の言語が接触するとき、どのような現象が起こりうるのかをまず検証する。言語接触の究極の成果とも言うべきクレオール語に関する理解を、実例に触れながら深める。また、アフリカ諸国の多言語状況についても論究する。




文芸批評理論【学】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
大橋 洋一
2単位
月・3

20世紀と21世紀の文学批評および文化理論にを概説する。20世紀の批評理論を、英米圏のフィルターを通して、理論の概要を解説し、その適用方法を実例とともに示し、理論にもとづく実践を試みる。21世紀も10年代を迎えようとする現在、新しい批評の流れもあわせて紹介する。前半は形式重視の理論、後半は内容分析が主となる。




ことばと文化)」【学】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
沼野 充義
2単位
月・4

近現代の世界の文学を(現代日本文学も含めて)、一国一文学の枠を超えた視点で読解・研究していくための基本的な枠組みを提供し、各自の個別の研究への応用を考える。ことばと文化的アイデンティティ、文学作品の翻訳、文化の固有性と越境性、批評理論は時代や国を超えて普遍性を持ちうるか、理論と実践の対話は可能か、「世界文学」は可能か、といった「大きな話題」をあえて真面目に考え、各自の個別の専門分野の理解の深化につなげていきたい。




世界日本文学へのアプローチ)」【院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
沼野 充義
2単位
月・5

世界の文学を広い視野から(日本文学も視野に入れて)研究していくための様々なアプローチを考え、特にこれから大学院で本格的な研究を始めようとする者のための研究入門的ゼミとしたい。東欧文学(ロシアを含む)、亡命作家・越境的な文学など、他の伝統的な研究の枠組みに入らない分野を研究する大学院生や、外国のバックグラウンドを活かしながら現代日本文学・文化を研究しようとする留学生も歓迎する。




ラテンアメリカ文学概説)」【学/持ち出し】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
野谷 文昭
2単位
火・2

近年、日本において翻訳紹介が再び活発化している現代ラテンアメリカ文学のうち、主にスペイン語圏の作家とその作品を取り上げ、当該地域の文学の特徴や成り立ちについて考える。そのためには、1960年代の<ブーム>が生んだガルシア=マルケス、バルガス=リョサらの作品に触れることは避けられないが、それらが何を刷新したのか、1970年代以降、どのように変化したのかを具体的に見る。また、それらは新世代によっていかに乗り越えられようとしているのか、その動きも追ってみたい。そこには世界文学という視点が入ってくるだろう。さらに、ジュノ・ディアス、サルバドール・プラセンシア、ダニエル・カルデロンらアメリカ文学の中のラティーノ作家の作品と比較し、ラテンアメリカ文学との異同についても検討する。




現代日本文化論【学・院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
宇佐美 敦
2単位
火・3

フィクション研究の一つとして、日本のテレビドラマを考察します。
テレビドラマは、これまで研究対象とされることの少ない対象でした。研究される場合は「大衆の動向」といった観点が多く、文学・演劇・映画などに比べて、個別の作品を本格的な批評の対象とする姿勢はあまり多くありませんでした。これは、テレビドラマが「ハイカルチャー」あるいは「トータルカルチャー」ではないと考えられてきたという、文化の階層性も原因にあったものと思われます。しかし、従来はその階層の下位にあるとみなされていた漫画やアニメが日本文化の代表のように考えられてきた現代において、テレビドラマの意味も考え直す必要があります。こうした観点に立って、日本のテレビドラマを考察していきます。




ラテンアメリカ文学研究11)」【院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
野谷 文昭
2単位
火・4

ガルシア=マルケスの作品を読む。多くは邦訳が出ているので、それを利用し、原則として毎回一冊の本を読む。




「マジックリアリズム」以後のスペイン語文学【学・院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
柳原 孝敦
2単位
火・5

かつて「ラテンアメリカ文学のブーム」というものがあり、この地域の文学作品が世界文学のスタンダードの一部を形成するようになった。とりわけこの地域の作品の属性とされ、後続の文学潮流に広範かつ多大な影響を及ぼしたのが「マジック・リアリズム」という技法だった。これのもたらした寄与については最大限に評価するべきではあるが、しかし一方で、後発の世代にとっては一種の呪縛となったことも間違いない。「マジック・リアリズムの手法によるラテンアメリカ文学」という頑強なイメージが良きにつけ悪しきにつけつきまとうこととなったのだ。
本講では、この「マジック・リアリズム」に反抗したり受け継いだり無視したりしたところから創作を始めたブーム以後の世代の作家たちを取り上げ、特殊地方的なタームというよりは普遍的な理論や世界文学の観点から読んでいく。何しろまだ評価の定まっていない者も含むことなので、そうした評価を教授する講義というよりは、これらの作品をどうすれば享受できるのかをともに考える授業にしたい。




世界の名著を読む【学/多分野講義・駒場総合科目A】
※リレー講義
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
沼野 充義、野谷 文昭他
2単位
火・5

個別の言語・国を越えて、世界の古典として学生時代に読んでおくべき著作について、幅広い視野から読解・分析していくための授業である。文学部教員のうち様々な言語・文学の専門家の共同(リレー講義形式)で開講する。文学を専門とする教員が中心となるが、歴史、哲学、聖書学などの専門家にも加わっていただき、文学の分野に限らず、多角的に世界の古典的名著にアプローチする。文科系、理科系を問わず、人類の知的遺産にできるだけ幅広く接し、今後の勉学と教養形成の基礎としていただきたい。また文学部への進学を希望する学生のためには、将来のより専門的な読書への手がかりが得られることを期待したい。
以下に挙げる文学部教員(50音順)によるリレー講義形式。カッコ内は所属研究室。

浦一章(南欧文)/大橋洋一(英文)/金澤美知子(スラヴ文学)/熊野純彦(倫理学)/諏訪部浩一(英文)/関根清三(倫理学)/沼野充義(現代文芸論)/野島(加藤)陽子(日本史)/野谷文昭(現代文芸論)/藤井 省三 (中文)/藤原 克巳(国文)




ロシア語中級)」【学/外国語】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
エカテリーナ・グトワ
通年
2単位
水・4

一年間学習したロシア語の基礎的知識を発展させ、応用力をつけることを目指す。その際「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」という4つの側面をバランスよく学習することを目標とする。身近なテーマから始め、様々な話題を取り上げ、文法事項を復習しながら、また語彙を増やしながら、口頭表現を身につける。発音やイントネーションも重視する。また作文の練習を行う。 




現代文芸論入門【学/専限】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
野谷・沼野・加藤
2単位
木・2

現代文芸論専修課程でこれから本格的に文学研究を始めるために必要となる基本的な知識・方法を身につける。(なお、この授業は、受講者を現代文芸論所属の学生のみに限定する。)




言語芸術の諸相【学・院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
中島 由美
2単位
火・3

言語芸術にはさまざまな形態がある。たとえば文学は今日では殆ど文字を介して享受される言語文化となり、印刷によって固定的な形態を専ら取るようになった。それに対して、歌謡芸術は音楽というパートナーを得て、より多様で流動的な展開を見せてきた。本講義は、「うた」をことばの側から観察することを目的としている。前回に続きその例として、言語同士は系統的につながっていながら、異なる文化を発達させてきた本土と沖縄の間の歌謡の違いや共通点、両者の間の伝播・影響関係、本土・沖縄それぞれの多様性などの観察を柱とするが、今回はその間に位置する奄美にもより詳しく注目したい。また海外の事例や、ことばと身体芸術の関係にも目を向ける。




The Writing of History【学/多分野講義】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
デビッド・ピース
2単位
木・4

The writing of history is the oldest form of narrative story. And the relationship between writing and history is as complicated as it is long. In the Twenty-first Century, “historical fiction” continues to dominate literary production. The aim of this course is to give students an overview and understanding of the relationship between contemporary literature and history.




ロシア東欧の映画と文学【学・院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
沼野充義・加藤有子
2単位
金・5,6(隔週)

20世紀後半から現代のロシア中東欧映画を取り上げ、映画を鑑賞するとともに、その背景にある文学・文化について考察し、また映画を生み出した社会・歴史的な状況についても検討する。映画について映画研究の専門的な立場から分析するというよりは、映画を通じて中東欧諸国の文化や歴史を学ぶことに主眼がある。ロシア中東欧を緩やかな文化圏と捉えながら、授業ではなるべく広い視野からこの地域の様々な映画作品を取り上げる。また扱う映画に応じて、それぞれの国の専門家をゲストとして招き、解説をしていただく。





2012年度 学期 現代文芸論研究室授業内容


世界文学へのアプローチ【学/持ち出し専門科目】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
沼野 充義
2単位
月・3

現代の文学を広い視野から、一国一言語の枠にとらわれないで、また日本も世界の一部として視野に入れながら読んでいくための入門的な授業。専門分野・言語は問わず、これから文学を本格的に研究しようとする皆さんのためのイントロダクションとしたい。国民文学と「世界文学」の概念、外国文学を原語で読むことの翻訳で読むことの違い、文学にとってのローカルなものとグローバルなもの、といったトピックを扱いながら、並行して何人かの具体的な作家の例に即して文学作品の現代的な読み方を検討していく。




世界日本文学へのアプローチ)」【院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
沼野 充義
2単位
月・5

世界の文学を広い視野から(日本文学も視野に入れて)研究していくための様々なアプローチを考え、特にこれから大学院で本格的な研究を始めようとする者のための研究入門的ゼミとしたい。
東欧文学(ロシアを含む)、亡命作家・越境的な文学など、他の伝統的な研究の枠組みに入らない分野を研究する大学院生や、外国のバックグラウンドを活かしながら現代日本文学・文化を研究しようとする留学生も歓迎する。
(夏学期行う「世界/日本文学へのアプローチ(5)」と実質的に同じ趣旨のものであり、両方をあわせて授業計画を考えるが、夏冬継続して履修することを勧めるが、どちらかだけの履修も可)




ラテンアメリカ文学概説【学/持ち出し】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
野谷 文昭
2単位
火・2

ラテンアメリカ文学が変わりつつあるとすれば、どのような変化が見られるのか。また、時代を超えて通底する要素は何か。この問題を、現在日本でも翻訳紹介が進みつつあるチリ出身の作家ロベルト・ボラーニョの作品を中心に考える。この考察には、世界文学という視点が入ってくるだろう。扱う作品は、主に邦訳のある短篇集『通話』、『野生の探偵たち』および『2666』(近刊)の第1部を予定している。また、ボラーニョの世界について考える上で欠かせないボルヘスら、他の作家の作品にも触れる。さらに、ロドリーゴ・レイ=ロサ、オラシオ・カステジャーノ=モヤら新世代の作品と読み比べ、その異同についても考える。




20世紀ロシア東欧小説を読む【学/原典を読む】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
沼野 充義
2単位
火・3

20世紀ロシア東欧の小説をいくつか取り上げ、精読しながら、その背景にあるロシア東欧の文化や歴史に対して理解を深める。ロシア東欧の小説を、西欧文学とはひと味違ったものにしているものは何なのか、作品に即して考えていく。




ラテンアメリカ文学研究12)」【院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
野谷 文昭
2単位
火・4

授業や読書、研究を通じてラテンアメリカ文学について知識を得た学生が、それぞれの関心に応じて、作家や作品に関する調査研究を行い、その結果を報告する。それに基づき、受講者と担当教員による検討が行われる。素材はラテンアメリカ文学概説で扱った素材に限定しない。また、各自の専門(欧米文学、アジア文学など)との比較検討も歓迎する。




ロベルト・ボラーニョアメリカのナチス文学を読む【学/原典を読む】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
野谷 文昭
2単位
火・5

チリ出身の作家で世界を巡ったボラーニョ(1953-2003)は、日本でも短篇集『通話』、長篇『野生の探偵たち』が翻訳紹介され、大長篇『2666』の翻訳も進んでいる。彼のデビューは華々しいとは言えなかった。『アメリカ大陸のナチス文学』という文学事典のパロディーの斬新さが理解されなかったのだ。その価値は彼の作品が続々と発表され、ブレークしてのちようやく理解されるようになる。ボラーニョ文学の原点であるこの作品を原文で読むことにより、その斬新な文体に直に触れることは、のちの作品を理解する上でも重要だろう。架空の作家や書物が、早くもこの作品に登場する。




詩の発生と現在【学・院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
管 啓次郎
2単位
水・4

詩とは何か? どう発生し、何を記してきたのか? 読む者に何を教えるのか? 詩の本質について、できるだけ幅広く、深く、考えることをめざす。




ロシア語中級)」【学/外国語】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
古賀 義顕
2単位
水・4

ロシア語を1年程度学習し,文法の基礎をひととおり学んだ方を対象とした講読の演習です。講読テクストは受講者の習熟度を考慮しつつ,ロシア語副読本からの抜粋,ネット上のエセーや軽い読み物,やや硬めの論文などから選ぶ予定です。初級〜中級の知識をおさらいしながら進め,辞書さえ手元にあればどんなテクストでも正確に意味を読みとれる文法・語彙レベルに到達することを目標とします。




文学文化批評理論)」【院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
大橋 洋一
2単位
水・5

2012年度からは、エコクリティシズムについて考察し、実践する。
エコクリティシズムEcoriticisimあるいは緑の研究Green Studiesは、近年の環境問題への関心の盛り上がりと、批評方法の捉え直しによって、視野を広げ、歴史と文化を横断する有効性を獲得しつつある。また当初の反政治的・反歴史的姿勢も、是正された現在、エコクリティシズムを効果的に実践する可能性が確立したと判断し、その理論や世界観、また具体的な方法を探る。初年度なので入門的な文献を多く読み、実践の可能性を模索したい。




短篇小説の技法【学/持ち出し】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
柴田 元幸
2単位
木・2

短篇小説を読む上でポイントとなる事柄に留意しつつ、20-21世紀に英語で書かれた小説をよりよく読めるようになることをめざす。




Creative Writing and Contemporary Literature in the Twenty-First Century【学/多分野講義】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
デビッド・ピース
2単位
木・4

The course aims to build and develop students’ skills in Creative Writing and to further their understanding of Contemporary Literature in the Twenty-first Century.

Throughout the course, students will be asked to produce short pieces of Creative Writing. Students will be expected to discuss their writing in groups and to give feedback on the work of other students.

In order to improve the students’ own writing, the course will examine characteristics and traits of Contemporary Literature in the Twenty-first Century with particular emphasis on the development and use of character, plot, language and theme.

Students will study extracts from the following texts: The Children’s Book by A.S. Byatt; The Amazing Adventures of Kavalier & Clay by Michael Chabon; The Hunger Games by Suzanne Collins; The Brief Wonderous Life of Oscar Wao by Junot Diaz; A Visit from the Goon Squad by Jennifer Egan; The Sea Came in at Midnight by Steve Erickson; Extremely Loud & Incredibly Close by Jonathan Safran Foer; War Trash by Ha Jin; Nobody Move by Denis Johnson; Wolf Hall by Hilary Mantel; Vernon God Little by D.B.C. Pierre; Child 44 by Tom Rob Smith.

The course will also use extracts from recent issues of Granta magazine and McSweeney’s Quarterly Concern.

For their final essay, students will be required to produce a piece of Creative Writing of 2,000 to 2,500 words.




翻訳演習6)」【学/持ち出し】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
柴田 元幸
2単位
金・1

文学的な文章の、読むに耐える翻訳を作る能力を養う。




現代の世界文学)」【院】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
柴田 元幸
2単位
金・3

「都市」が何らかの形で前面に出ている作品を、英語原文・英訳を中心に読む。




ポーランドの言語と文化)」【学/持ち出し】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
沼野 充義・加藤 有子
2単位
金・4

ポーランド語文法の基礎を習得し、簡単な文章の読解や日常のあいさつレベルのコミュニケーションができるようになることを目指す。言語の理解と並行して、ポーランドの文化・文学・芸術や歴史的背景について学ぶ。
ポーランド入門を兼ねた半年の授業であるため、文法は動詞の現在形変化と名詞の格変化、基本的語彙の習得が進行の目安になる。これらを駆使して簡単な内容について伝え、理解できる基礎的な力を身につけること、各自の研究に何かしらのかたちでつながるかもしれないポーランドの様々な作品やトピックを知ることが目標となる。




英語で短篇小説を読む【全学自由研究ゼミナール(駒場)】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
柴田 元幸
2単位
金・5

20世紀末〜21世紀に発表された、英語で書かれた短篇小説(10〜20ページ程度)を毎回1本読む。全員がレポートを書いてきて、それを元に教室ではディスカッションを行なう。毎回レポート提出、簡単な発表1回。
現代アメリカ作家の作品が中心になる予定。
発表者による簡単な発表からはじめて、あとは毎回、語学的疑問の解消と、自由なディスカッション。
成績評価方法:質問・ディスカッション参加度50パーセント、毎週のレポート50パーセント。期末試験・レポートはない。




ナボコフの文学講義を読む【学・院/集中講義】
担当教員
学期
単位数
曜日・時限
若島 正
2単位
12月17日(月)〜21日(金)

ウラジーミル・ナボコフの『ヨーロッパ文学講義』から、チャールズ・ディケンズの『荒涼館』論と、ギュスターヴ・フロベールの『ボヴァリー夫人』論を精読する。文学作品をナボコフが具体的にどう読んでいるのか、どういうところを文学の本質だととらえているのかを理解しながら、それがナボコフ自身の作品とどうつながっているのかを探ることがこの講義の目的である。