Liberature〈リベラトゥラ:ラテン語のliberより〉——本の物質的形式とテクストが統合され、全体として一つの意味を生成する新しい文学ジャンル。アート・ブックとは異なる。1999年にゼノン・ファイフェル(ポーランド)が提起し、文学と造形美術という境界を超えるジャンル概念として注目を集めつつある。
主唱者カタジーナ・バザルニク+ゼノン・ファイフェル(ポーランド)は、この概念を理論的に提起するのみならず、実際の創作ならびにリベラトゥラ・シリーズの編纂・刊行を通して実践している。2012年、EU文化会議(ポーランド)、アメリカ(NY、シカゴ)、台湾の文学フェスティヴァルで招待講演やワークショップを精力的に行った両氏を招き、生成中のこの概念と文学の可能性を検討する。