主催:東京大学文学部現代文芸論研究室
国際シンポジウム

世界文学とは何か?
Brave World Literature Reviseted: Contemporary Approaches to Literary Studies

特別ゲスト:デイヴィッド・ダムロッシュ、池澤夏樹
       +柴田元幸、沼野充義、野谷文昭



最近『世界文学とは何か?』(国書刊行会)の邦訳が出て注目されている「世界文学論」の旗手デイヴィッド・ダムロッシュ氏(ハーヴァード大学教授)と、まったく新しいコンセプトによる世界文学全集(河出書房新社)個人編集によって現代的な世界文学像を示した作家の池澤夏樹氏をお迎えし、世界文学とは何か、いま世界文学をどう読みどう研究すべきか、世界文学全集はどうあるべきか、などについて徹底討議します。

予約不要、入場無料(先着順の入場となります。満席の場合は立ち見をお願いすることもありますので、ご了承ください)
英語通訳付き(ただしダムロッシュ氏の英語による講演は翻訳配布のみとし、通訳はつきません。



ダムロッシュ

デイヴィッド・ダムロッシュ(David Damrosch):ハーヴァード大学教授(比較文学)、アメリカ比較文学会元会長。世界文学を幅広い現代的な視点から読み、研究し、教えるために精力的に活躍しており、現代の『世界文学論』をリードする存在として国際的に広く知られている。代表的な著書に『世界文学とは何か?』(2003、プリンストン大学出版。邦訳は奥彩子他、国書刊行会、2011)、『世界文学をどう読むか』(2009)など。ロングマン社による膨大な世界文学アンソロジーおよびイギリス文学アンソロジーの編集主幹でもある。

池澤夏樹(いけざわなつき):現代日本を代表する国際的な視野を持った文学者。小説、詩、エッセイ、書評、翻訳など様々な分野で活躍。最近の主要な小説に長篇『すばらしい新世界』(2006)、『静かな大地』(2004)、『カデナ』(2009)、短篇集『きみのためのバラ』(2007)などがある。個人編集『世界文学全集』(全30巻、河出書房新社、2007-2011)は革新的な編集方針によって現代的な世界文学像を提示した。世界文学をめぐる評論に、『世界文学を読みほどく』(2005)、『池澤夏樹の世界文学リミックス』(2011)などがある。








日時:20111112)/午後2〜午後620開場:午後130
場所:東京大学本郷キャンパス 法文2号館2階1番大教室(定員220名)

交通:地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷3丁目」、南北線「東大前」、千代田線「根津」など下車、いずれも徒歩10分程度

(〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1)

問い合わせ先
現代文芸論研究室
TEL:03-5841-7955、e-mail:genbun×l.u-tokyo.ac.jp(×を半角@に変えてください


プログラム
14:00 開会
14:10〜15:00 デイヴィッド・ダムロッシュ講演
  「比較できないものを比較する——杜甫から三島由紀夫にいたる世界文学」
15:05〜15:50 池澤夏樹講演
  「新しい〈世界文学〉に向けて」
16:10〜18:10 徹底討議(デイヴィッド・ダムロッシュ、池澤夏樹、柴田元幸、沼野充義、野谷文昭)
  「それでは、いま、世界文学とは何なのか?」
18:20 閉会