東京大学文学部現代文芸論研究室・スラヴ文学研究室共催 

ナボコフ関係ただし、それだけではない特別連続講義シリーズ
2010京都国際ナボコフ学会開催記念特別企画

企画・組織:毛利公美・奈倉有里・沼野充義



The Spring in Hongo 本郷の


2010年3月24日(火)〜27日(土)に京都で開催されるThe 2010 International Nabokov Conference in Kyoto(日本ナボコフ協会主催)のために来日する世界的な研究者のうち何名かをその前後に東京にもご招待し、連続講義を行っていただきます(ただし講義の内容はナボコフ関係だけではありません)。入場無料、専門的関心をお持ちの皆さまのご来聴を歓迎します。

開催日:2010319日(金)・23日(火)・29日(月)
 ※ 時間等は下記スケジュールをご覧下さい。

場所:東京大学文学部3号館7階スラヴ文学演習室(東京大学本郷キャンパス内)

交通:地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷3丁目」、南北線「東大前」などより徒歩10分


319日()午後4時〜6

キャサリン・ニェポムニャシチー(コロンビア大学教授、ロシア文学科長)
プーシキンと>」(英語)

キャサリン・ニェポムニャシチー:コロンビア大学教授、ロシア文学科長。シニャフスキー、プ―シキン、現代ロシア・ポピュラーカルチャーなどの研究で知られる、ロシア文学研究者。主著『アブラム・テルツと犯罪の詩学』、編著書『我がアフリカの空の下で――プーシキンと<ネグリチュード>』のほか、論文など多数。長年コロンビア大学ロシア研究所(ハリマン・インスティテュート)所長を務め、現在、アメリカのロシア文学研究界の重鎮の一人。



323日()午後4時~6

マクシム・シュライヤー(ボストン・カレッジ教授、小説家)
 
文学的バイリンガリズム―宿命か、選択か(ロシア語)

ダヴィッド・シュライヤー=ペトロフ(作家・詩人、生物学者)
 ヤルタの秋トーキョーの春  亡命作家、自作について語る(ロシア語)

マクシム・シュライヤー:1967年モスクワ生まれ。ボストン・カレッジ教授。研究書『ナボコフの短篇の世界』、浩瀚なアンソロジー『ロシア・ユダヤ文学アンソロジー』(全2巻)などの業績がある、ユダヤ系ロシアの研究者。1987年に一家でアメリカに移住、英語を完璧に身につけ、英露バイリンガルの学術著作活動を続けている。最近では創作に意欲を燃やし、『アメリカを待ちながら――亡命の物語』、『アムステルダムのヨムキプール』などの長編を英語で発表し、話題になっている。

ダヴィッド・シュライヤー=ペトロフ:1936年生まれ。作家・詩人、生物学者。マクシム・シュライヤーの父。レニングラード出身、1960年代からソ連で詩人・作家として活動、1987年アメリカに亡命。17冊の詩集・小説の著作があるが、同時に医学・生物学の研究者でもある。ユダヤ系ロシア人のアイデンティティを追求するもっとも傑出したロシア語作家の一人。著作の英訳が息子マクシムの英訳によって出版されている。





329日()午後3時~6

アンドレイ・バビコフ(ウクライナ文化センター副所長)

 劇作家としてのナボコフ(ロシア語)

マリヤ・マリコヴァ(ロシア科学アカデミー・ロシア文学研究所)

 詩人としてのナボコフ(ロシア語)

アンドレイ・バビコフ:ナボコフ研究者。特にアーカイヴの周到な調査を踏まえて編纂した『モルン氏の悲劇。戯曲。演劇講義』(サンクト・ペテルブルク、2008)は、ナボコフの演劇関係の著作の集大成として、ナボコフ研究史上特に重要な業績。

マリヤ・マリコヴァ:ナボコフ研究者。特にナボコフの詩の専門家として知られる。彼女の編纂した「新ビブリオテーカ・ポエータ」版のナボコフ詩集(サンクト・ペテルブルク、2002)は、これまでのところ最も充実したロシア語によるナボコフの詩の集大成として、ナボコフ研究史上重要な業績。

問い合わせ先

住所:〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学文学部

tel & fax:現代文芸論研究室(03-5841-7955)・スラヴ語スラヴ文学研究室 (03-5841-3847)

E-Mail:現代文芸論研究室(genbun×l.u-tokyo.ac.jp)
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