リービ英雄(本名Ian Hideo Levy)氏は小説家・日本文学者、現代の「越境文学」を代表する文学者の一人。1950年アメリカ合衆国生まれ。英語を母語としながら、一貫して日本語で創作を続け、最近ではさらに中国に分け入って文学的探索を続ける、プリンストン大学で柿本人麻呂研究により博士号を取得、プリンストン大学、スタンフォード大学などで教鞭をとった後、日本に活動の拠点を移す。現在、法政大学国際文化学部教授。『万葉集』の英訳により全米図書賞(1982)、『星条旗の聞こえない部屋』で野間文芸新人賞(1992)、『千々にくだけて』で大佛次郎賞(2005)、『仮の水』で伊藤整文学賞(2009)を受賞。また2007年には国際交流基金から国際文化奨励賞を授与された。
その他の日本語による主な著作に小説『天安門』(1996)、『国民のうた』 (1998) 、『ヘンリーたけし レウィツキーの夏の紀行』、評論・紀行・対談集に『日本語の勝利』 (1992) 、『新宿の万葉集』 (1996) 、『日本語を書く部屋』(2001) 、『我的中国』(2004) 、『英語でよむ万葉集』 (2004) 、『越境の声』(2007)、『延安 革命聖地への旅』(2008) などがある。
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