国際交流基金・東京大学文学部現代文芸論研究室共催/東欧史研究会協力
現代ハンガリー・ポストモダニズムの旗手
エステルハージ・ペーテル氏を迎えて

ドナウを下って、未来の世界文学へ


国際交流基金の招聘により来日する、ハンガリーを代表する国際的作家エステルハージ氏を囲んで特別シンポジウムを開催いたします。入場無料、事前予約不要。どなたでも自由に聴講できます。この貴重な機会をお見逃しなく!

満席の場合、立ち見をお願いする場合もありますので、あらかじめご了承ください。
※※ハンガリー語=日本語通訳つき


エステルハージペーテルEsterházy Péter ※ハンガリー語では日本語と同様姓・名の順になるため、エステルハージが姓
1950年ブダペスト生まれ。ハンガリーを代表する作家として国際的に高く評価され、その作品は20数ヶ国語に翻訳されている。ハンガリー最大の名門貴族エステルハージ家の出身。由緒ある古い家柄の出だが、スタイルは飛び切り新しい。1970年代に作家としてデビューして以来、おびただしい引用、パロディ、パスティーシュ、意識の流れ、アイロニーといった手法を駆使し、伝統的な意味でのプロットを解体しながら、現代ヨーロッパ文学の最先端を切り拓いてきた。ゴンブロヴィチ、フラバル、キシュ、カルヴィーノ、クンデラといった作家の系譜をもっとも正統的かつ過激に受け継ぐ存在で、中欧ポストモダン文学のトップランナーである。

代表的な作品に『ハンガリーの小さなポルノグラフィー』(1984)、『心の助動詞』(1985)、『フラバルの本』(1990)、『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし――ドナウを下って』(1991、邦訳は早稲田みか訳、松籟社、2008)、『彼女は私を愛している』(1996)など。邦訳としてはその他、ハンガリー文芸クラブ編・訳の短編・エッセイ集『黄金のブダベスト』(未知谷、2000)がある。



日時:2009211)/午後330530開場3

場所:東京大学(本郷キャンパス)法文2号館2階1番大教室

アクセス:地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷3丁目」、南北線「東大前」、千代田線「根津」など下車、いずれも徒歩10分。

 
構内案内図法文2号館は、東大正門から安田講堂(時計台)方面に直進、右側二つめの建物です。1番大教室に行くには、まず建物中央部を貫くアーケードに入り、その真ん中にある左手のガラス自動ドアから建物の中に入り、奥の階段を登って2階にお進みください。




★★ プログラム ★★
15:30〜15:40
開会の辞 国際交流基金
イントロダクション 中欧ポストモダン文学の旗手、エステルハージ 沼野 充義(東京大学教授)
15:40〜16:25
講演 バミューダ・トライアングル — 21世紀の言語について
ハンガリー語による自作朗読『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』より(日本語訳つき)
エステルハージ・ペーテル
16:25〜16:45
講演 ドナウ川をめぐる奇想の書『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』を訳して 早稲田 みか(大阪大学教授)
16:45〜17:05
講演 ハンガリー語で書くこと—ヨーロッパの言語空間におけるエステルハージ エッシュバッハ=サボー・ヴィクトリア(チュービンゲン大学教授)
17:05〜17:30
討論・質疑応答(司会:沼野充義)

問い合わせ先

住所:〒113-0033
 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学文学部 現代文芸論研究室

電話・Fax:03(5841)7955  E-Mail:genbun×l.u-tokyo.ac.jp (×→@)