第37回心理学研究室セミナー(内川惠二先生) 2017年11月20日開催


文学部心理学研究室では,第37回心理学研究室セミナーとして以下のような講演会を開催しますので,ふるってご参加下さい。

なお,講演内容は大学院生以上を想定しております。

 

第37回心理学研究室セミナー

日時 2017年 11月20日(月) 午後5時から

場所 法文1号館 3階312教室

 

【講師】 内川 惠二 (東京工業大学 名誉教授)

 

【演題】 「表面色モード知覚と色の恒常性」

 

【要旨】

私たちの視環境には表面として見える物、またそれ自体が発光して見える物がある。その物から眼に入る光は等しくても、私たちはそれが表面なのか発光体なのかを区別して知覚できる。これは一体なぜであろうか?物の表面を「表面」として知覚するためには、眼に入射する光から、照明光成分と表面の反射率成分を正しく分離しなければならない。たとえば、私たちは明るい照明光下での黒い紙と暗い照明光下での白い紙を区別することができる。しかし、私たちは、ある照明光下で表面の一部の輝度が局所的に増大すると、そこが発光して見えてしまい、表面とは認識しない。前者は照明光成分と反射率成分を正しく分離できた例であり、後者は正しく分離できなかった例である。このような違いがなぜ起こるのであろうか?さらに、表面知覚は、表面の明度や色を照明光と切り離して「恒常的に」見るという「色の恒常性」にも繋がる。このセミナーでは、表面色モード知覚と色の恒常性のメカニズムについて、我々の行った実験を紹介しながら、考えたい。