英語英米文学研究室

東京大学

教員紹介

大橋 洋一

専門は、文学ジャンルとしてはシェイクスピアを中心とした英国初期近代演劇であり、現在、文化史ならびに文化研究を視座にした研究が盛んであるのに呼応して、とくにポストコロニアル系ならびにジェンダー系の批評研究を行なっている。なお最近は私的空間あるいは親密圏の演劇表象あるいは文化表象の問題をも考察している。また方法論的には、文学理論や批評理論を積極的に導入するのみならず、理論そのものをも研究の対象とする考察を行なっている。ジャンルあるいは英米の文学文化さらには英語圏の文学文化を、横断的に考察の対象としつつ、そこから理論のための資源を得るような理論研究をめざしている。その成果をもとに、学部の授業では文学理論あるいは批評理論を紹介する講義を継続している。

後藤 和彦

アメリカ文学、特にアメリカ南部の小説を主たる研究対象としている。南部は、自由と平等の国アメリカにあって、戦争まで起こして奴隷制度を守ろうとした土地柄。その土地に、戦争の敗北からほぼ半世紀を経た20世紀前半、突如独特の文学が花開き、すぐれた作家が陸続と登場、この現象は「南部文芸復興(ルネッサンス)」とも称されるが、それはただの偶然だったのか。「偶然」といえば、無論それまでのこと。だが、もしもそれが偶然ではなかったなら、つまり「南部文芸復興」の百花繚乱が長い雌伏のときを経て訪れた南北戦争後の「戦後文学」の暴発なのだとすれば――この「もしも」が私の研究の起点にあり、私の研究をいまだに駆動している――ならば、一般に、戦争と、いや戦争の敗北と文学との関係はいかなるものか、と自然に問いがつながっていったのは、やはり私が敗戦国日本に生まれたからだろうか。こうして戦後文学としての南部文学の秘密を探るべく、これとはあまりに違って見える祖国の戦後文学を横目で見ているうち、昨今ではむしろ南部文学の側を横目で見ているような気もしており、授業中にそのあたりを口走る可能性は高いが、アメリカ小説をできるだけ正しく深く読む努力をするというのがすべての建前であることは言うまでもない。

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渡邉 明

生成文法統語論の理論研究が専門。英語と日本語を主たる研究対象とするが、その他の言語との比較も必要に応じて行う。関心があるのは移動現象全般で、現在はDPの構造と移動との関係の解明を追求している。近年は、日本語の係り結び関連の史的変化をもとに、言語獲得の際のパラメータの値の設定がどのようになされるかという問題にもアプローチしている。

阿部 公彦

専門は英米文学研究、とりわけ20世紀初頭の英米モダニズム期の詩やそれ以降の現代詩を中心に研究している。出発点となる問題意識は、「現代において詩はいったいどのように機能するのか?」 ただし、アメリカとイギリス、詩と小説といった境界を過度に重視することなく、個別のテーマを掘り下げる形での研究を目指している。具体的に現在取り組んでいるテーマに、「メランコリー」、「退屈」、「即興」、「胃」、「行」、「ヒステリー」、「グリッド」などがある。絵画研究など隣接領域との連結も試みる。

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諏訪部 浩一

アメリカの20世紀小説を主な研究対象としてきたが、そもそも小説とはいったい何なのかという大問題に関心があり、したがって19世紀小説を無視しているわけではない。この「大問題」を、個々の文学作品をどうすれば面白く読めるかという実践において考えるのが、当面の方針ということになる。教員の「文学」へのそのような関心は、授業にも当然反映されることにはなるが、それぞれの作品を、それぞれに相応しいスタンスを模索しつつ読んでいく以上、アプローチは限定的というより包括的となるはずであり、そのようにいわば柔軟性を強制する形で受講生自身の問題意識を拡大深化させることを目標としたいと思っている。

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Stephen Clark

My original topic of research was on William Blake and Romantic poetry, which has gradually expanded to include English literature from the 16th century and Shakespeare through to contemporary novels, poetry and film. Other more recent interests include post-colonialism, gender studies, new historicism, narratology, and Anglo-American and European critical theory, and also more specifically on the reception history of Blake and other Western authors in Japan. In my classes this year, I will use texts from a wide variety of genres and periods to discuss narrative technique and postcolonial traditions in poetry. The teaching will be conducted in English, combining lecturing with exercises in close reading, presentations by students and some general class discussion. I hope this will help enable students to both consolidate and extend their existing linguistic and analytic skills, and provide helpful preparation if they intend to study abroad in future.

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Laurence Williams

Originally from the UK, I arrived at the University of Tokyo in 2012. My research focuses on English literature of the late seventeenth and eighteenth centuries: that is, from John Milton's "Paradise Lost" (1667) to the birth of English Romanticism in the 1790s. This is a period of war, empire, and revolution; of advances in technology and philosophy; and of the development of new forms of imaginative writing, such as the novel and Gothic fiction. I am particularly interested in British encounters during this period with other cultures (especially the Far East), and I teach a range of courses connected with cross-cultural dynamics, travel writing, and postcolonial theory. My classes (which are conducted in English) place a high emphasis on discussion, group-work, and close reading of individual texts. I hold a Master's and a PhD in English Literature from Oxford University. I was previously an AHRC Doctoral Researcher (2007-10); a Canadian Commonwealth postdoctoral fellow (2011-12), and a JSPS postdoctoral fellow (2012-14). I am currently writing a book on British ideas of Japan during the long eighteenth century.

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中嶋 英樹

専門は英国モダニズム小説。とりわけ、ジェイムズ・ジョイスやヴァージニア・ウルフといった作家を研究対象としている。より具体的には、「意識の流れ」あるいは「内的独白」といった心にまつわる表現技法を、心理学や心霊現象研究(psychical research)などの歴史的文脈(科学的言説)との関連において論じることを目標としている。これまで取り上げたトピックとして、注意力/気散じ、習慣、テレパシーなどが挙げられるが、いずれにおいても、それぞれの作品にあわせた歴史的背景を臨機応変に調査することで、その作品の特性(面白さ)を記述したいと思っている。

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木村 明日香

16、17世紀のイギリス演劇を専門にしている。戯曲における女性表象を当時の社会的背景や、戯曲以外の大衆向けの出版物における表象との関連で考察してきたが、最近では当時の物質文化(material culture)に着目することで、舞台上で女性キャラクターがどのように表象されたかを三次元的に想像し、新たな解釈を探ることを目指している。物質文化への関心は二種類に分かれ、ひとつは劇場の物質的条件(衣装、小道具、ジェスチャー、俳優の身体性、劇場の構造など)への関心であり、もうひとつは当時の女性たちを取り巻いていた物質文化(衣類、装飾品、調度品、身体のあり方や振る舞いを規定するマナーなど)への関心である。女性たちの身の回りにあったモノや振る舞いのあり方は、彼女たちの社会的・経済的立場をどのように反映、伝達、表象したのか。それらは舞台上でどのように用いられ、観客へのシグナルとして作用し、特定の女性キャラクターや女性一般についてのイメージを形成、あるいは複雑化したのか。こうした疑問を出発点にテクスト精読と歴史研究を行っている。

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柳 美也子

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