
概要
臨床倫理プロジェクトは、清水哲郎が主宰する90年代後半より続く研究=実践活動です。医療・介護現場の従事者たちが、本人・家族と共によりよいケア活動を行っていくために、個別の問題をどう整理し、理解し、対応していったらよいか、考える臨床倫理の営みを学問的にも批判に耐え、実践的に実用に耐え得るものとしていくための実践的研究=研究的実践(=臨床倫理検討システム開発プロジェクト)に加えて、得られた研究成果を現場に普及していく臨床倫理セミナーや研究会活動を行っています。
本プロジェクトは、これまで科研費や、学術振興会人文・社会科学振興研究事業、東大GCOE「死生学の展開と組織化」、そして今年度からは科研費(基盤A)、厚労省老健事業など、いろいろな補助金を使って、研究を進めてきています。また、本プロジェクトは2007年度以来、上廣倫理財団を出捐団体とする寄付講座(今年度から上廣死生学・倫理学講座と改称)の教員を中心メンバーとして活動しています。
臨床倫理検討システム開発プロジェクト
本グループの核となる継続的研究事業です。臨床倫理学研究と医療現場における臨床倫理の営みの推進という実践を対にしてすすめる、いわばアクション=リサーチです。
- 《臨床倫理エッセンシャルズ》臨床倫理の考え方と検討シートを使った検討の仕方についての解説。
- 《臨床倫理検討シート》医療現場で臨床倫理の営みを適切に遂行することを支援するツール。
- 《本人・家族の意思決定プロセスノート》本人や家族が医療や介護等についての意思決定・選択をするプロセスを支援するツール。汎用版、高齢者が食べられなくなった時の選択特化版、ALS患者が呼吸器導入について考えるための特化版などなど
- 《意思決定プロセスといのちの評価に関するガイドライン》臨床現場で働く人のための指針。汎用性のあるものを目指してます。これに高齢者が食べられなくなった時に特化した部分がついたものの試案は《こちら》に。
- 『臨床倫理学』オンライン化進行中。
臨床倫理セミナー・研究会・シンポジウム等
- 臨床倫理セミナー 臨床倫理検討シートによる事例検討の研修です。参加者の声や実際の使い方を見てシステムの改訂をするなど、共同研究を兼ねてもいます。全国各地に出向いていって行う他、臨床倫理セミナー@u-tokyo を東京大学本郷キャンパスで、授業を兼ねて行っています。
- 臨床倫理研究会 本プロジェクトに連関する、医療・看護職の方ばかりでなく一般市民にも開かれた会です。メーリングリストもあります。
- その他、〈臨床死生学・倫理学研究会〉、〈医療・介護従事者のための死生学基礎コース〉などなど
研究プロジェクト(経費別)
- 科学研究費 基盤研究(A)「ケア現場の意思決定プロセスを支援する臨床倫理検討システムの展開と有効性の検証」(2011~2014年度)研究代表 清水哲郎
学術振興会科研費 のページで紹介されました。 - 人工的水分・栄養補給ガイドライン案パブコメ
日本老年医学会平成23年度老健事業「高齢者の摂食嚥下障害に対する人工的な水分・栄養補給法の導入をめぐる意思決定プロセスの整備とガイドライン作成」により、ガイドライン作成および本人・家族の意思決定プロセスノート改訂に取り組んでいます。
「高齢者の摂食嚥下障害に対する人工的な水分・栄養補給法の導入をめぐる意思決定プロセスの整備とガイドライン作成」 現在、ガイドライン案を提示して、広く意見を求めているところです。 - 勇美記念財団2010年度在宅医療助成事業「認知症末期患者に対する胃ろう栄養法等の導入について:患者家族のための『意思決定支援ツール』の開発と発信」 2010年度 研究代表 会田薫子
- プロジェクト研究《医療システムと倫理》 2003年度後半~2007年度 プロジェクトリーダー 清水哲郎
本グループは、コア研究《医療現場における意思決定・問題解決・協働》(グループリーダー清水哲郎)を担当。


