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概要

東京大学文学部

アジア文化専修課程イスラム学研究室イスラム学研究室は、1982年に開設されました。当時、石油関係をわるあらゆる資料を理解し、それらを矛盾のない体系として再構成す端緒として中東に対する関心が高まっており、これからはイスラムに対ることに他なりません。ある章句を理解するということは、その章句をする理解も重要になるが、ついてはイスラム世界の現状を理解するだ理解することに始まりながら、実はその章句をめぐるあらゆる文脈(文けではなく、もっと根源的なところからイスラム理解を深化させようと化的・自然的・経済的等々)を総合的に理解することです。例えて言ういうのがその開設の趣旨でした。ならば、自然科学においてあらゆる観測データ・実験データ(大前提とそれでは本研究室では具体的に何をどのように研究しているのかといしてそれが正しいデータであることが必要ですが)を説明する理論を探えば、それはクルアーン(コーラン)を中心として、預言者伝承学、法学、求する作業と基本的には同じだということができるでしょう。アラビア語学、神学、哲学などを、主としてイスラム草創期(7世紀)から本研究室の資料の一部を写真(左)に収めました。ここに見えている現代までに蓄積されてきた文献に拠りながら、理解することです。このよのは、アラビア語による、預言者ムハンマドの伝承集やその注釈です。うに言うと、辞書と首っ引きで古色蒼然とした文献を眺める作業と思われここに収録された預言者の言行についての記録の一つ一つが、イスラてしまうかもしれません。このような印象は正しいともいえるのですが、研ム期以前からの何千年という伝統をその背景にもっています。ここから究の当事者としてはもう少し言葉を補って説明しておきたいところです。何を読み取り、その理解に何を付け加えていくか、イスラム学研究室イスラム学に限ったことではありませんが、すべての文献学は、文献ではそのような作業を行っています。を正確に理解することに始まり、正確に理解することに終わると思います。例えば、クルアーンには意味の不明な章句が数多くあります。しかしそれを語った本人(神なのかムハンマドなのかは措きます)やそれを聞いた人たちはその意味が分かっていたはずです。研究者は、注釈書を初めとして、同時代あるいは後世の資料(場合によっては考古学資料なども含まれるかもしれません)を駆使してその本来の意味を確定しようと努力します。しかし考えてみると、この過程は、その章句に関研究室所蔵の書籍研究室で開催した高校生向けの模擬授業(2015年8月7日撮影)日本文化日本史学研究室日本史学研究室は、毎年25人近い進学生を迎え入れ、大学院生等を合せると100人ほどの学生が所属する大所帯です。法文2号館1階にある研究室には、常にスタッフ、学生が来ていて、賑わっています。授業の中心は時代ごとのゼミ(演習)で、学生はそれぞれ2~3個のゼミに出ています。ゼミでは、学生一人ひとりによる史料読解や研究報告、それに関する議論を中心に、先輩のアドバイスを受けながら、歴史学の基礎を身につけていきます。先輩から後輩へのつながりのなかで「口伝」されていく知識や経験も多くあります。見学旅行やゼミ旅行、史料調査など、実際に現地に行って実物にふれる機会も多く、古文書を読む会や読書会など自主的な勉強会も盛んに行われ、学生相互の交流も活発です。本専修を修了するには、400字詰原稿用紙換算で本文100枚(以内、それに近い分量)の卒業論文の提出を求めています。これが学修の一つの最終目標になります。自分なりの問題関心に従って自由にテーマを立てることができますが、歴史上のことは直接に見たり聞いたりすることができませんので、先学の成果に学びながら、現地へ行くなどして多種多様な史料を探し出し、一から自分で確かめてみる必要があります。多くの史料を読み解いて、問題を設定し、論理の構成を考えて分かりやすく叙述するという一連の営みは、人生でおそらく最初の経験であり、その後の大きな財産になるでしょう。学問の醍醐味も存分に味わえることでしょう。さて、日本は、世界の諸地域のなかでも比較的、多くの文献史料を[織田信長朱印状(研究室所蔵)]下野の小山氏宛て。天正3年(1575)、長篠の合戦での勝利を喧伝したもの。学生部屋のようす残している方だと言われています。また、日本で日本史を研究する場合、多くの一次史料をすぐに手に取って読むことができるというメリットがあります。なかでも伝統のある本学は、史料編纂所を擁するなど、日本史を学ぶ上で世界最高と言ってよい環境にあり、それを活かして、学部生や修士課程の学生でも、テーマによっては、第一線のオリジナルな研究成果をあげることができます。グローバル化とIT化が急激に進み、社会も歴史学も大きく変わってきていますが、だからこそ、人類が築き上げてきた知識の伝統や達成を踏まえつつ、それを根底から革新しつづけることができる柔軟な知性がいっそう強く求められています。本研究室は、そういう意欲にあふれる皆さんを、心から歓迎します。08