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概要

東京大学文学部

文化資源学研究専攻大学院人文社会系研究科文化資源学世界には、「かたち」と「ことば」の膨大な蓄積があります。文書とは書かれた「ことば」、文献とは書物になった「ことば」です。多くの人文学・社会学系の学問は、これら「ことば」を相手にしてきました。ところが、現代では学問領域があまりにも細分化されたばかりか、情報伝達技術の発達が「ことば」とそれを伝えるメディアとの関係を希薄なものに変えてしまいました。一方、「かたち」を研究対象とする既成の分野は、本研究科においては美術史学と考古学ぐらいですが、いったん学問領域が設定されると、おそらくそこからは無数の「かたち」が視野の外へと追いやられてしまいます。さらに、身体、楽器、コンサートホール、レコードなどの「かたち」をともないながら、それ自体は目には見えない「おと」の存在も忘れてはなりません。「文化資源学Cultural Resources Studies」(resourceは泉に臨むという意味)とは、いわば既存の学問体系の側に立つことよりも、体系化のもとになった資料群の中に分け入ることから始まります。文化を根源に立ち返って見直し、資料群から多様な観点で新たな情報を取り出し、社会に還元することを目指しており、史料館、文書館、図書館、博物館、美術館、劇場、音楽ホール、文化政策、文化行政、文化財保護制度などの過去と現在と未来を考え続けています。文化資源学研究専攻専任教員に加えて、文化資源学のトランス・ディシプリナリーな性格を反映して、研究科の他専攻の教員も様々なかたちで文化資源学の研究教育に関わっています。さらに、東京大学内の史料編纂所、総合研究博物館、東洋文化研究所、埋蔵文化財本郷キャンパスを文化資源として探求する調査室と連携し、学外は、国立西洋美術館、国文学研究資料館などから併任教授を招いています。文化資源学研究室のさらなる特色は、社会人に対して大きく門戸を開いていることであります。それは、大学を社会に対して開こうとする意志表示であり、本研究科にあっては文化資源学研究室がその最先端にあります。韓国朝鮮文化研究専攻韓国朝鮮文化本研究室は2002年4月、大学院人文社会系研究科に韓国朝鮮文化所蔵する研究文献や各種資史料は日本有数の規模となっています。と研究専攻が設置されたのにともない誕生しました。韓国朝鮮文化に関すりわけ韓国の学術雑誌については日本最大の所蔵を誇っています。そる専門的な研究・教育組織としては日本で最初のものです。その母体とのため学内の学生や研究者だけでなく、日本国内はもちろん韓国をはなったのは1993年4月に設置された文学部附属文化交流研究施設朝鮮じめとする海外から研究室を訪れる研究者も少なくありません。文化部門(朝鮮文化研究室)ですが、歴史をさかのぼれば、東京大学に本研究室は、制度上は大学院の組織です。所属している大学院生おける韓国朝鮮文化研究の長い伝統を受け継ぐものでもあります。の専門領域や出身学部は多様であり、また韓国・中国をはじめとする朝鮮半島と日本列島は地理的に近接しており、両地域の間では、古海外からの留学生や在日コリアンの学生が多いことも特色の一つです。代から現代に至るまで政治・経済・社会・文化といった人間生活のさま一方、学部の専修課程を持っていないため研究室所属の学部生はいざまな分野で深い交流が積み重ねられてきました。日本列島で人々が創ません。とはいえ、学部の各専修課程において韓国朝鮮の文化・社会り出してきた歴史と文化は朝鮮半島のそれと分かちがたく結びついておに関心を持つ学生が本研究室を利用することはもちろん可能です。またり、今日もなおそれは続いています。東京大学はその重要性をいち早く研究室所属の教員は学部学生を対象とする授業も開講しており、それ認識し、1916年には全国の大学に先駆けて文学部に朝鮮史講座を設らを通じて最先端の研究の一端に触れることができます。置し、本格的な研究・教育を開始しました。本研究室はその伝統のよい部分を継承し、歴史学・考古学・社会学・思想史・言語学・文学・文化人類学など人文学および社会科学の幅広い諸分野から、韓国朝鮮の文化と社会を総合的に研究・教育することを目的としています。それと同時に、日本における韓国朝鮮研究のセンターとしての機能も果たすべく、前身である朝鮮文化研究室の時代から海外の研究機関との研究交流に力を注ぐとともに韓国朝鮮関係の図書収集にも意欲的に取り組んできました。その結果、本研究室が研究室主催の東京大学コリア・コロキュアム研究室内の様子19