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概要

東京大学文学部

欧米系文化専修課程ドイツ語ドイツ文学研究室ドイツ語ドイツ文学研究室では、ドイツ語で書かれた文芸作品や文にしろ、いよいよ重要になってゆくでしょう。言葉は単なる取り引きの芸思想を広く学ぶことができます。とりわけ十八~二〇世紀の近代文道具ではありません。芸を中心としたカリキュラムを組み、作家や作品、また時代思潮や芸本研究室で学び研究する私たちは、何よりも言葉を大切にすること術思想などにも注意を払いつつ、関心のある皆さんが扉を叩くのをおを戒めとします。わかりにくい言葉であればこそ、立ち止まって考えま待ちしています。す。それは、鬱蒼たる言葉の森に分け入ってゆけば、これまで目にした本研究室で学んでいった先達の進路は多彩です。ドイツ文学語学のこともないような光がいつか必ず差してくることを予感するからなので研究・教育において目ざましい活躍をしている多くの学究、作家・文筆す。長く読み継がれる書物と本気で言葉を交わしあおうとするならば、家として多くの作品を世に問うている文人、また、芸術関係や出版界さ滞りや澱みを恐れる必要はありません。いつしか私たちは、自分自身のらにはジャーナリズムなどにおいて出色の働きをしている多様な人材言葉で何かを語り出そうとするでしょう。など、数え上げればきりがありません。本研究室の創設は、文科大学演習室で、また自習室で、たった一つの文、あるいはたった一つの語時代の一八八七年に遡りますが、それ以来、大学アカデミズムはもとよに頭を悩ませ、それが思いがけず広大な世界へと開かれていることにり、その枠を超えて、多様な仕事に従事しながら、皆それぞれに日本の、気づくとき、ふと視線を上げれば西側の窓越しには、総合図書館の閲そして世界の人文的知性の一翼を担い続けています。青春の一時期に覧室で、時間を忘れて真剣に書物に向き合う人影が目に入ります。見ドイツ語とドイツ文学を学ぶために本研究室に集ったことが、単なる事ず知らずの彼らは私たちの似姿であり、そして私たちの仲間なのです。実にとどまらず、彼らのその後の歩みに深く、かけがえのない刻印を残しているのです。若い時代にドイツ語で書かれた多くの知的精華に触れ、それで自らを耕すというのは、非常に贅沢で、かつ得難い経験です。さらに、近代日本語の形成に非常に大きな影響を与えた外国語を通じて、私たちの言葉である日本語のあり方について、より注意深く、より深く考える習慣を身につけるのは、その後どの分野に進む[共同研究室]机の上には茶菓と書物演習室から総合図書館を望む窓欧米系文化フランス語フランス文学研究室フランスはしばしば「文学の国」と呼ばれるほど、文学に特別な地位を認める国です。フランス文学の数々の傑作は、フランス国民の意識そのものを形成する上で大きな役割を果たしてきました。日本でもフランス文学の重要性はつとに認められ、広範な読者を得ています。本研究室はわが国におけるフランス文学受容・研究の拠点として、長きにわたり成果をあげてきました。初代日本人教授・辰野隆は達意の翻訳によってフランス文学の紹介に努め、小林秀雄ら多くの逸材を育てました。第二次大戦中、渡辺一夫はフランソワ・ラブレー研究を手がかりに狂信的な時代を疑い続け、戦後、反人間的な精神のこわばりを批判するユマニスム人文主義の体現者として思想界の一翼を担いましゆたかいきます。フランス文学は詩や小説のみならず、哲学・思想や芸術批評に至る幅広い分野を含んでいますから、卒業論文で扱われる題目もさまざまです。美術や映画、音楽といった他の領域と文学の相関関係も興味深いテーマとなるでしょう。専任教員および非常勤講師による講義は、中世から現代まで、専門的かつ通時的に学べるよう配慮されています。外国人教師によるフランス語の授業も各種開かれ、実践的なフランス語の運用能力を高めるために最適の内容となっています。また本研究室は、エコール・ノルマル・シューペリウール(高等師範学校)およびジュネーヴ大学などフランス語圏の教育機関と提携関係にあり、フランスの学会との交流も盛んた。その深い影響のもとに出発した大江健三郎は、尖鋭的感覚に満ちです。例年、10名前後の海外の研究者や小説家、詩人、映画人等がた独自の小説世界を構築してノーベル文学賞を受賞しました。他にも研究室を訪れ、講演会やシンポジウム、セミナーが催されています。数々の作家、翻訳家や研究者を輩出していますが、卒業生の進路はいながらにして留学しているような思いに浸れるといったら大げさか多岐にわたり、社会に有為な人材を送り出しています。もしれませんが、学生諸君にもきっと、フランス文学・文化研究の最「汝の望むところをなせ」というラブレーの言葉をモットーに掲げる先端にいる気分を味わってもらえるはずです。本研究室では、何よりも自由と批判精神とを尊重しています。授業は基本的にテクスト講読の形をとり、自分の解釈を辞書や参考文献と対照させて検討する読解態度を習得することを目的としています。学生の自発性は常に尊重され、各自は緻密なテクスト読解の方法に馴染んだ上で、仲間同士で切磋琢磨しながら自らの研究テーマを掘り下げ、立派な研究論文に仕上げて授業には学部・学科の垣根を越えてノーベル賞作家ル・クレジオ氏の講演会(中地教授との対談学生が集う形式)一番大教室、2015.1214