高校生のためのオープンキャンパス2017 文学部企画

東京大学全学で開催される今年度のオープンキャンパスにて、文学部は8月3日(木)に、研究室見学ツアー、模擬講義、教員著書展示、個別相談コーナーの4つの企画で高校生・受験生の皆さんをお待ちしています。

研究室見学ツアー

集合場所:法文2号館1階の学生ホール

  • 見学コースは下記4つのコースです。ツアーは計2回行います(同一のツアーの繰り返しです)。所要時間は移動等含め、60分程度です。
  • 15名程度のグループに分かれ、文学部学生の案内により見学していただきます。
  • 事前予約にて参加申込みされた方のみご参加いただけます。参加者はツアー開始の15分前までに、法文2号館1階の学生ホールに集合してください。
  • 企画開始時間の5分前を過ぎても受付に来られない場合、キャンセル扱いとなりますのでご注意ください。

見学ツアー・タイムテーブル

第1回 11:00~12:00 第2回 13:30~14:30

ツアー1 美学芸術学研究室 → 国語研究室
ツアー2 国語研究室 → 美学芸術学研究室
ツアー3 西洋史学研究室 → 社会心理学研究室
ツアー4 社会心理学研究室 → 西洋史学研究室

見学内容

* 美学芸術学研究室

美学芸術学は、古代ギリシア以来の西洋哲学の伝統と方法に基づく体系的な学問ですが、研究対象はきわめて自由です。狭い意味での芸術に限らず、大衆文化から自然環境に至るまで、「美的」「感性的」「芸術的」といった観点から興味深くありさえすれば、どんなものも議論の対象となりうる学問なのです。授業で用いているテキストや卒業論文のテーマを紹介しながら、美学芸術学にはどんな分野・研究方法があるのか、他の学問(文科系だけでなく理科系も含め)とどんな関係があるのか、社会に対しどんな発言ができる可能性を持つのか等について、わかりやすくご説明します。

* 西洋史学研究室

西洋史学研究室は、ヨーロッパを中心としながら、南北アメリカやアジア・アフリカとの関係も射程におさめた広大な地域の歴史を研究対象としています。時代的にも、古代から現代にまでいたるさまざまなテーマを扱います。研究室ツアーでは、英語・ドイツ語・フランス語はもちろんロシア語・スペイン語・イタリア語・ラテン語・ギリシャ語など、西洋史学の対象範囲の大きさを反映した多様な言語の図書や雑誌をご覧いただき、研究室での学習や研究がどのように行われているのか、ご紹介する予定です。

* 国語研究室

当研究室では「日本語」全般を研究対象としています。言語の各側面からは音声音韻・文字表記・語彙・文法・文体等、時代的には奈良時代以前から現代まで、地理的には共通語のみならず諸方言まで、あらゆる側面が研究対象です。授業は日本語学の入門から、より専門的な分野の講義、少人数での討論形式の演習、研究室所蔵の貴重な和本(奈良・平安・鎌倉時代の写本多数を含む)を用いての演習などに及び、日本語を科学的に取り扱うための幅広い知識と経験とを得ることができます。学生はこうした授業によって基礎的なノウハウを修得し、各自の関心に則ってテーマを選択し卒業論文を執筆します。

* 社会心理学研究室

社会心理学は、文字通り、「社会」における人間のさまざまな行動に着目し、その背後にある「心」のメカニズムを、実証データに基づいて探究する学問です。研究対象は、社会的状況の認知や情報処理のプロセス、人間関係と対人行動、集団・組織成員の行動、心を育む文化や環境要因の理解など、多岐にわたっています。 今回の研究室ツアーでは、私たちの研究プロジェクトの一端を、実験や調査によるデータ収集の実例を交えてご紹介します。心と社会の諸問題に目を向け、それらに科学的にアプローチすることの楽しさを、ぜひ体感してください。

模擬講義

受付場所:法文2号館2階 1番大教室入口

  • 会場は法文2号館2階の1番大教室(定員200名)です。1番大教室隣の2番大教室(定員150名)で中継も行います。
  • 10:00、12:30、15:00の3回にわたり、それぞれ異なった分野を専門とする文学部教員3名が模擬講義を行います。模擬講義に先立って、文学部長の挨拶があります。
  • 受付は講義開始の30分前から行い、先着順に入場していただきます。本会場(1番大教室)が定員に達した後は、中継会場(2番大教室)をご案内します。なお、受付開始時間より前に並んで待つことはできません。受付開始時間以降に受付場所までお越しください。

模擬講義時間割

10:00~10:45

「プラトンの問いかけ」

納富 信留 教授(哲学)


哲学者プラトンの名は誰でも知っていますが、彼が書き著した「対話篇」を実際に読んで自分で考えることが大切です。哲学の始まりにあたる古代ギリシアの問題提起に向き合うことは、現在私たちが世界や自分を反省する始点になるはずです。そのテクストを一緒に読み解きます。


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12:30~13:15

「文化資本と地域格差」

小林 真理 教授(文化資源学)


文学部で、文化や芸術の内容の豊かさや楽しみ方を知った皆さんはそれを誰かに伝えたい、共有したいと思うかもしれません。それを行える環境は日本全国同じではありません。これを改善するのが文化政策です。現在、文化や芸術は社会にどのように活かされているかを紹介します。


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15:00~15:45

「日本列島の人類文化の起源を探る」

佐藤 宏之 教授(考古学)


日本列島の人類文化の起源は、4万年前に遡ります。高校の教科書ではほとんど触れられることのない旧石器時代の環境と人の生活や社会について、最新の研究成果に基づきながら紹介いたします。


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教員著書展示

  • 法文2号館1階の三友館で、文学部教員の著書を展示します。
  • 予約は不要、自由に入場いただけます。ただし予想を超える大人数となった場合には、入場をお待ちいただくことがあります。あらかじめご了承ください。
  • 保護者の方にもご入場いただけます。

個別相談コーナー

  • 法文2号館1階の三友館で、文学部や大学院人文社会系研究科の現役学生が、皆さんからの質問や学習相談等にお答えします。
  • 予約は不要、自由に入場いただけます。ただし予想を超える大人数となった場合には、入場をお待ちいただくことがあります。あらかじめご了承ください。
  • 保護者の同席は可能ですが、保護者のみでの参加はできません。

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