『現代アラブ・ムスリム世界−地中海とサハラのはざまで』

 (世界思想社、2002年1月)

  
目次
序−北アフリカ社会の変容 大塚和夫
1
地図
12
第1章 イスラーム人生相談所−暮らしの中の法学 小杉 泰
13
  1 カイロ旧市街の中心で
14
  2 ムスリムたちの人生相談
19
  3 ファトワーとは何か
33
  4 ファトワー研究の意義
41
第2章 ベドウィン伝統歌謡の継承と変容−エジプト西部砂漠から 赤堀雅幸
47
  1 民族知識の保持と喪失と変容と
48
  2 ひとりの歌とみんなの歌
50
  3 歌は世につれ、世は歌につれ
62
  4 ベドウィン伝統歌謡から民俗知識論へ
73
第3章 ジェンダー空間の変容−世俗化とイスラーム復興の混成現象として 大塚和夫
81
  1 男女空間の分離というイメージと現実
82
  2 女性の街頭への進出
86
  3 「ヴェール」の変容
95
  4 イスラーム復興/世俗化論議の再考
110
第4章 チュニジア農村部女性の内職にみる民俗知識と技法
       −現金収入獲得へのストラテジー 鷹木恵子
117
  1 チュニジアにおける女性の社会進出と周辺化
118
  2 女性の経済的自立への従来の道
125
  3 家庭内の手仕事から内職へ
132
  4 現金収入獲得へのストラテジーと民俗知識・技法
155
第5章 モロッコ辺境地域の農民・遊牧民・宗教者
     −ドラア川流域における紛争と調停のメカニズム 坂井信三
167
  1 ドラア川流域の歴史と社会
168
  2 オアシス農民と遊牧部族
180
  3 ザーウィヤの社会的機能
188
  4 現代の状況−観光化への対応
200
第6章 村の知識センターを再建しよう−モロッコにおける伝統教育再生への軌跡 堀内正樹
205
  1 土着的なイスラーム復興運動
206
  2 モロッコの伝統教育システム
210
  3 スースィーとその時代
218
  4 スース地方の伝統教育の変遷
227
  5 運動の行く末
238
文献リスト