IAS2班海外出張報告
中央アジアのスーフィズムの調査・研究

海外調査報告書

                         京都外国語大学・教授
 堀 川  徹

下記の通り、海外調査を実施いたしましたのでご報告申し上げます。



調査目的:中央アジアのスーフィズムの調査・研究
調査日程:平成13年9月1日(土)〜15日(土) 13泊15日
調査地: 9月1日〜5日 ウズベキスタン共和国タシュケント市
       6日〜9日      同     ヒヴァ市
       10日〜14日      同    タシュケント市
       15日     帰国のための移動日

調査概要:
今回の調査目的は、15〜19世紀におけるタリーカ(スーフィー教団)の活動、および、その時代のイスラーム社会に関する研究のための資料調査であった。また、1991年の独立以来10年を経たウズベキスタンで、イスラームの復興がどの様に進展しているかを観察することも目的の一つであった。
調査期間の大半は、タシュケント市にあるウズベキスタン共和国科学アカデミー東洋学研究所における文献調査に費やした。また、同研究所の所長M.ハイルッラーエフ、上級研究員のA.ウルンバエフ、T.ファイズィーエフ、G.ジュラエワ、D.ユスーポワ諸氏と意見交換をしたほか、ウズベキスタンのタリーカ研究の第一人者B. ババジャーノフ氏と親しく懇談して、文献資料に関する貴重な情報を得ることができた。
タシュケントでは、他にイスラーム大学や在タシュケント日本大使館を訪問し、また、上記東洋学研究所の下級研究員であるN.トショフ氏の協力を得て、独立後10周年を迎えたウズベキスタンのイスラーム復興事情について調査した。
ヒヴァではイチャン・カラ歴史地区博物館および同古文書局を訪問し、館長のB.ダウレトフ氏、古文書局長のK.フダイベルガーノフ氏らと会見したほかは、もっぱら、イスラーム社会史研究の基本資料であるカーディー文書やヤルルク(勅書)の調査に時間を費やした。
以 上

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