ルーホッラー・ムーサヴィー
ホメイニー著

ヴェラーヤテ・ファギーフ論
(イスラーム統治論)

富田健次 翻訳
(大分県立芸術文化短期大学)

2000年


 【目次】

序論
統治樹立が必要である理由
 執行機関の必要性
 使徒の言行とありかた
 法規範の執行を継続する必要性
 イマーム・アリーのありかた
 イスラーム法の質と形
    例その1―財政の法規範
    例その2―民防衛の法規範
    例その3―権利の擁護と刑罰の法規範
 政治革命の必要性
 イスラーム団結の必要性
 虐げられ奪われし人々を救済する必要
 伝承から見た統治の必要性

イスラーム的統治法
 ほかの統治方法との違い
 手綱を取る者の条件
 イマームお隠れ時代の手綱を取る者の条件
 ヴェラーヤテ・ファギーフ
 人為界のヴェラーヤト
 創世的<神為界>のヴェラーヤト
 統治は崇高な諸目標を実現するための手段である
 統治の崇高なる目標
 これらの目的を実現するために必要な特性

伝承によるヴェラーヤテ・ファギーフの立証
 使徒の後継者は公正なる法学者たちである
 この伝承の本文について
 伝承の意味
 預言者たち召命の目的とその任務
 イスラーム法学者は法の施行と軍の指揮、社会の管理運営と国の守りや司法において、
 預言者の信頼を受けた者である
 法に合致する統治
 裁き人の地位は誰に帰属するか
 裁きごとは公正なる法学者の下にある
 社会の出来事<問題>を誰に相談するのか
 コーランの節
 ウマル・イブン・ハンザラのマグブーラ
 不正な権力に判決を求めることの禁止
 イスラームの政治面の指令
 諸事の拠り所はウラマーである
 ウラマーは支配者に任じられている
 はたしてウラマーは統治の地位から外されているのか
 ウラマーの地位は常に保持される
 ガッダーフの真正<なる伝承>
 アブール・バフタリーの伝承
 伝承の検討
 明文によるヴェラーヤテ・ファギーフの確認
 第八代イマーム・レザーの法見解による補証
そのほかの補証

闘争案―イスラーム統治樹立のために
 教宣と啓蒙に奉仕する集団社会
 アーシューラーを作り出せ
 長き闘いでの抗い
 宗教学院界の改善
 植民地主義の思想と道徳の根絶
 似非聖人の改善
 宗教学院界の浄化
 宮廷<お抱え>の坊主どもを追放せよ
 不正なる諸統治を打倒せよ


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