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2021年12月19日(日)13:00〜15:10(開場 12:45) | ||||
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【開催趣旨】
コロナ禍の今ほど、顔を隠す自分を意識させられたことはない。
マスクに半分を覆われた顔、画面越しに眺める顔が世界にあふれ、コミュニケーションの形は変容した。本年度の文化資源学フォーラムでは、このような「顔」という存在の揺らぎを出発点として、日本中世の絵巻や日本画と、現代のプリクラ、SNSの画像加工という、異なる時代の多彩な表現を比較・考察する。顔を隠すという行為が持つ意味、その背景にある個人のアイデンティティや、今という時代との関わりを紐解いていきたい。
歴史を遡ると、中世絵巻においてはあえて描かれない顔があったという。例えば神や天皇といった高貴なる存在。隠された顔はどのように表現されていたのか。あるいはその時代、物理的に顔を隠すのはどのような立場の人々だったのか。
対して現代は、化粧や撮影、画像の加工によって、見せたい顔を自在に作ることができるようになった。目を強調したり、肌を綺麗に見せたりして加工された顔は、別人のようではあるが、そのどれもが同じ顔に見える。プリクラの流行から「インスタ映え」まで、バーチャルな空間の発達は、顔を隠すことにどのように影響しているのだろうか。
顔はなぜ隠されるのか、そしてそれが晒されたときに現れるものは何か。
過去と現在を行き来しながら、描かれた顔、映された顔、そしてリアルな顔の様相を巡って、画面越しのあなたと考えてみたい。そのときあなたは、どんな顔を見せるのだろう。
【プログラム】
12:45 開場
13:00 開会挨拶、企画趣旨説明
13:15 髙岸輝氏講演「日本中世における顔を隠す表現とその意味―絵巻を素材として―」
13:45 久保友香氏講演「現代日本の若者たちの『顔を隠す』顔画像コミュニケーション」
14:15 休憩(兼質問受付)
14:25 ディスカッション
15:10 閉会挨拶
【登壇者プロフィール
髙岸 輝(たかぎし あきら) 久保 友香(くぼ ゆか) |
【お問い合わせ】
第21回文化資源学フォーラム事務局
東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室内
Email:bunkashigenforum.2021@gmail.com