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文化資源学フォーラム
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第1回文化資源学フォーラム「文化をつくる、人をつくる―インターンシップとリカレント教育の現在―」
2001年10月27日(土)13:00-17:00 *募集終了
  • 会場:東京大学法文2号館1大教室
  • 主催:東京大学文化資源学研究室/文化資源学会
  • 助成:財団法人 花王芸術・科学財団


アントニー・P・ジェンキンズ氏


島田京子氏


(左から)山脇佐江子氏、熊倉純子氏、陰里鉄郎氏、木下直之(司会)


「文化資源」とは聞き慣れない言葉ですが、文字どおり、これまでに切り捨てたり見過ごしてきたものを文化的な資源に変えること、すでに一定の評価が与えられてきたものを新たな観点から再考することなどを私たちはめざしています。そうした問題を提起し、ともに考える場を設けるため、これからフォーラムを開催してゆくことにいたしました。

第1回は、文化施設における人材育成の在り方を話題とし、特に、美術館を支える人材の育成を話題の中心にしました。今後も様々な話題をとりあげ、フォーラムを開催していく予定です。

フォーラムの前半は様々な立場・視点からの報告をしていただきました。

初めに、イギリス各地の公文書館で古文書専門官などを歴任され、その後、琉球大学や沖縄県立芸術大学で教鞭をとられ、沖縄県公文書館の参与もなさっているアントニー・P・ジェンキンズ氏が、英米におけるインターンシップの内容やカリキュラム、機関や大学の関係などについて様々な事例を交えて報告を行いました。

つづいて、ブリヂストン美術館における教育普及活動やインターンシップの担当学芸員である貝塚健氏による、ブリヂストン美術館でのインターンシップの具体的内容、日本の美術館における学芸員実習や学芸員の研修機会などについての報告がありました。

島田京子氏は、企業による社会貢献の立場から、企業にとっての社会貢献の位置づけ、NPOとの関係などについて、日産自動車が行っている「日産NPOラーニング奨学金制度」の事例などを交え報告しました。

最後に、日本の大学におけるインターンシップに関して、その現状や推進のための具体的施策について文部科学省の西坂昇氏より報告が行われました。

休憩をはさんで、神奈川県立近代美術館、東京国立文化財研究所、三重県立美術館、横浜美術館で学芸員・研究員・館長などを歴任なさった陰里鉄郎氏、企業メセナ協議会やまた他の様々な場で国際交流プログラムやアート・マネジメントに関連するセミナー、芸術の地域活動などにも関わっていらっしゃる熊倉純子氏、名古屋ボストン美術館の美術館設立プロジェクトに関わり、現在も同館学芸部長を務めていらっしゃる山脇佐江子氏の3人によるディスカッションを行いました。


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