この「市民社会再生」講座は、毎回、講師の話を聞いてそれで終わりではなく、それを受講生自身が積極的に受け止め、何らかの行動に移すことを目指して3年計画で運営されています。1年目、2年目とも、募集開始早々、定員(100名)を超える受講者が集まりました。社会人、学生の比率はほぼ半々で、ここに、多様な立場、経歴を持つ社会人受講生と、東大を含め多くの大学(学部、大学院)から集まった学生たちによって構成される「ミニ市民社会」が形成されました。

 インタラクティブ性を重視し、受講生同士が交流する機会を多く設けているのがこの講座の特徴です。2年目からは、毎回の講義の後にグループ・ディスカッションを行い、ブログやニュースペーパーで講義内容や受講生の感想を公開し共有するしくみが取り入れられた他、受講者自らが「市民社会再生」の実践を目指して自主的に行動するサークル活動も展開されました。

 この講座は、東京大学単独での開催ではなく、パナソニック株式会社の協賛のもと、全体の企画構成と講座の運営業務を運営委員と事務局スタッフ、講座アシスタント(学生)が担ってきました。このこと自体が、大学と企業と市民による「市民社会再生」のひとつの試みであるとも言えるでしょう。

 区切りとなる3年目を迎えた本講座への、多くの方々の積極的な参加を期待します。

これまでの講座レポートなどはブログにアップされています。

          http://shiminsyakaisaisei.blogspot.com/