日本心理学会

注意と認知」研究会

 

 本研究会は、2002年6月日本心理学会における研究会制度の発足に伴って承認された研究会です。

 本研究会で取り上げる研究は、視覚や聴覚といったモダリティにとらわれることなく、注意と認知に関わる幅広い実験心理学分野です。脳機能計測やシミュレーション・モデル研究といった学際的な研究領域とも積極的な協調や融合を目指したいと思います。このような研究領域をカバーする研究会の目的は、若手研究者の育成と国際的な情報発信です。そのための具体的な研究会活動として、国際ワークショップの開催、合宿研究会の開催、研究会資料の電子化、研究会参加者の情報交換を目的としたメーリングリストの運営を行います。

[研究会設立までの主な活動]
 設立母体となった視覚探索研究会は、10年以上に渡り合計60回以上の研究集会を独自に開催してきた私的研究会です。近年は、視覚探索研究会を中心として、日本心理学会大会においてシンポジウムやワークショップを企画してきました。1999年には「高次視覚 −注意とオブジェクト認知−」シンポジウム(このシンポジウムの副題が本研究会名の由来になっています)、2001年には「高次視覚の展開」ワークショップを行い、大きな注目を集めました。それ以降、これらのシンポジウムやワークショップ参加者の情報交換を目的としたメーリングリストを運営し、170名を越える研究者が参加していました。このメーリングリストがそのまま本研究会にメーリングリストになっています。

「注意と認知」研究会代表者 横澤 一彦