『中国――社会と文化』第24号(2009年)掲載論文題目




2008年度大会シンポジウム「禅と東アジア」

   「企画の趣旨」

   トマスP.カスリス(齋藤希史訳)「中国の禅(Chan)から日本の禅(Zen)へ
                               ――伝達における異文化間作用――」

   中島隆博「トマス・カスリス――微細な差異と「葛藤」の実践――」

   宮川敬之「同から異へ、異から同へ――T.P.カスリス教授の発表に寄せて――」

   静永健「白楽天、仏教徒になれなかった詩人」

   伊藤幸司「外交と禅僧――東アジア交易圏における禅僧の役割――」


論説

   張啓雄(伊東貴之訳・解題)「中華世界秩序原理の起源――先秦古典の文化的価値――」

   黄寛重(見城光威訳、妹尾達彦監訳・解説)「両宋時代の政策と士風の変化」

   手代木有児「鐘天緯の中西文明論――西洋体験とアレン『中西関係略論』の影響――」

   陳捷「一八七〇~八〇年代における中国書画家の日本遊歴について」


小特集(Ⅰ)「東アジア海域交流のなかの五山文化」

   小島毅「企画の趣旨」

   小島毅「五山文化研究への導論」

   原田正俊「日本仏教史から見た五山禅宗」

   堀川貴司「五山文学における詩――注釈を中心として――」

   住吉朋彦「日本漢学史における五山版」


小特集(Ⅱ)「文献資料から見た東アジア海域世界」

   浅見洋二「企画の趣旨」

   朱剛(浅見洋二訳・附記)「北宋の賢良進巻について」

   ルシル・チア(高津孝訳・附記)「中国の出版・書物文化における大変貌
                    ――初期スペイン領フィリピンにおける中国の書物と出版――」


現状と課題

   渡邉義浩「儒教の「国教化」論と「儒教国家」の成立」

   本間次彦「再編と多様化、または、新たな主体の発明――王夫之研究の現状と課題――」

   緒形康「自由主義の中国化」

   山口守「台湾文学研究の現在――歴史・言語・共同性をめぐって――」


海外学術動向

   土田健次郎「宋代士大夫の営為はいかに研究されるべきか
             ――余英時『朱熹的歴史世界―宋代士大夫政治文化的研究―』をめぐって――」


書評

   岸本美緒「『森正夫明清史論集』(全三巻 汲古書院、二〇〇六年)」

   片岡龍「「文学史」と「思想史」の融合
         ――『日野龍夫著作集』(全三巻 ぺりかん社、二〇〇五年)――」