『中国-社会と文化』第22号(2007年)掲載論文題目



2006年度大会シンポジウム「科挙から見た東アジア――科挙社会と科挙文化」

   近藤一成「企画の趣旨」

   ヒルデ・デ・ヴィールドト (高津孝訳)「南宋科挙の学術史」

   飯山知保「金元代華北における外来民族の儒学修得とその契機
           ――モンゴル時代華北駐屯軍所属家系の事例を中心に――」

   鶴成久章「明代の科挙制度と朱子学
           ――体制教学化がもたらした学びの内実――」

   宮嶋博史「朝鮮時代の科挙――全体像とその特徴――」

   大木康「明清の科挙と八股文をめぐって―鶴成久章氏の報告に寄せて――」


論説

   内山直樹「序卦伝と雑卦伝――周易の二序目――」

   宇野瑞木「郭巨説話の母子像――二十四孝と十種恩徳――」

   新居洋子「十八世紀におけるイエズス会士アミオと中国音楽」

   志賀市子「民国期広州の道教系善堂――省躬草堂の活動・事業とその変遷――」

   村上志保「中国上海におけるプロテスタント教会」

   森平崇文「ラジオ時代の「滑稽」――筱快楽と社会怪現象――」


小特集「近現代中国と東アジアの公共性――自由と統合をめぐって」

   村田雄二郎「企画の趣旨」

   水羽信男「王贛愚の民主主義思想――〝自由〟論を中心として――」

   中村元哉「近現代中国・東アジアの翻訳書籍をめぐる国際関係」

   大澤肇「近代上海・江南の小学校教員層 一九一七~一九四九年」


現状と課題

   横手裕「道教思想史研究をめぐって」

   丸川哲史「台湾史と国共史の間
          ――日本語世代の経験への取り扱いを例にして――」

   季衛東「自制的秩序の逆説
         ――中国法学者の立場におけるゆらぎを手がかりとして――」


書評

   佐川英治「侯旭東『北朝村民的生活世界―朝廷、州県与村里』」

   吉澤誠一郎「Qin Shao,
          Culturing Modernity:The Nantong Model, 1890-1930


人と学問

   谷川道雄(聞き手:森正夫・葭森健介・伊東貴之)
      「自述 蹣跚六十年――階級・共同体・国家――」